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□さくらんぼ
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事の始まりは、鉢屋の提案からだった…

五、六年で集まって伊作が(たぶんあのタソガレドキ忍者からの)貰い物のさくらんぼを食べていると、ふと鉢屋が話し出した。

「さくらんぼで思い出しましたが、知っていますか?さくらんぼの茎を口の中で結べると、口付けが巧いらしいですよ。」

普段通りニヤニヤした笑みでそういう鉢屋に六年生達と五年生達は面白そうだとばかりにさくらんぼを口に運ぶとそれぞれ結べるか試し始めた。

「うーん…難しいなぁ…兵助、出来た?」
「いや、うまくできない…」
「…おっ、出来た!」
「えっ、八左ェ門凄いね!僕も出来たよ!」
「雷蔵流石!!愛してる!」「黙ろうか三郎」
「…はい」

一方六年生は…
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