09/15の日記

12:41
★週ジャン鰤感想(第642話)
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↓以下ネタバレ有りですので、内容を知りたくない方は読まないでくださいませm(._.)m

※内容はかなり簡略致しております。ご了承くださいませ。
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☆第642話
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ネムの幼き記憶−−−

「何?涅隊長が名前を呼んでくれない?」

「はい。最近では常に゙ネム゙とお呼びになります」

どれくらい前のことか。研究室でネムと阿近が話をしている。阿近も今と比べて若いが、ネムにいたっては未だ幼女と呼べる年齢である。

「いいじゃねえか。そのネムってのが、お前の名前だろ」

「いいえ。私の名前は"眠七號です"」
……………………………………………………
「わ!なんか出て来た!」

「コラァ久南!何やってんだ!」

「あ……あたし何もしてないよう!」

そして現在の技術開発局、研究室。何かの不手際か、眼鏡の女性局員である久南(ニコ)の前に、奇妙な物体が現れた。
それは、何かを保存したカプセルだった。

「全く………。隊長達が戻る前に、研究室全体の機能回復しなきゃいけねえってのに……」

文句を言いつつ、カプセルに近付いて来た阿近。覚えが有ったのか思わずそれを手にとり、感慨深げに見詰める。

「!被造魂魄計画"眠(ネムリ)"の初期遺財じゃないか。懐かしいな」

「"眠"…って、ネムちゃんの?」

「そうだ。これは壱號から参號だな。遺財ってのは、まァ平たく言や死体だ」

「へ−−−。そんな糸クズみたいのがねぇ…」

久南の眼には、カプセルの溶液に浮かんだ小さな物体が映る。

「最初はな、立て続けに失敗したんだ。四號でようやく延髄ができた」

「ボ…ボクのアタマ治したの…四號の技術…」

「そうだ」

パンダ似の局員も会話に加わる。

「その次の五號は、胎児まで進化した。その技術で斬魄刀を改造し、隊長は隊長の座についた」

「あ−−−……なるほど……」

久南の脳裏には、マユリの卍解が浮かぶ。つまり、"ネムを造り出す為の技術"は、所々で流用され、これまで役立って来たという訳だ。

「六號は二歳相当まで成長したが…そこで細胞が分裂しなくなって死んだ。"被造魂魄細胞の寿命"ってやつだ。だからその寿命を超えて七號が成長した時の、隊長の喜び様は半端じゃなかったな」

ネム、そしてマユリへ想いを馳せる阿近。

今、マユリは窮地に立たされていた。そんなマユリを救おうと、渾身の力を込め、ネムは跳ぶ。
……………………………………………………
そして再び、過去の回想。

「なぜマユリ様は、私を眠七號と呼ぶのをおやめになったのでしょう」

「なんでマユリ様じゃなくて俺に訊くんだよ」

幼いネムに詰問される阿近。

「マユリ様にお訊きしても、答えて頂けないと思いますので」

「その辺のことを察してんなら、俺に訊いてもわかんねえってことも察しろよ!」

溜め息を吐く阿近。質問が止まないネムに遂に根負けし、阿近は語り始める。
開発局の廊下を歩く、阿近とネム。

「…何つーかな。恥ずかしいんだと思うぜ」

「恥ずかしい……?」

ここで、茫洋としたネムが反論。

「マユリ様に、そのような感情がおありになるとは思えません」

「お前、時々凄えこと言うな……」

その物言いに、絶句しそうな阿近。

「……隊長は言ってた」

『無から新たな魂を造る…被造死神は全死神の夢だヨ。だが、起きたまま見る夢など馬鹿気ている。よって、私はこの計画を"眠計画"と名付ける』

「隊長なりの皮肉ってやつさ」

印象的なマユリの言葉を、阿近はこう理解していた。

「−−−で。こっからは俺の憶測で話すぜ。被造死神は"全死神"じゃなく"涅隊長の"夢だ」

それは、阿近が語るマユリの真実。

「わかるか。お前が…食って、寝て、息をして、日々何かを学び成長していく。その間"涅隊長はずっと夢の中に居る"。そのことを、お前に気付かれるのがはずかしかったんだろうさ」

「……………。…私は気付きませんでしたが」

「日に日に賢くなっていくお前を見てりゃ、いずれ気付くと俺でもわかる」

「……私が無知なままだったら、マユリ様は今も私を七號と呼んで下さったでしょうか」

「そいつは無理だ」

互いに互いの顔を見遣る二人。

「お前は隊長の最高傑作だ」

そう言ってネムに微笑む阿近。

「進化しないなんて事はありえねえ」
……………………………………………………
そして現在。
ペルニダと戦闘中のマユリは、これ迄に無い窮地であった。魔胎伏印症体の能力を持ったペルニダは、マユリの直ぐ背後に迫り、その身を掴もうとしていた。

そこへ現れたネム。一瞬にしてペルニダの腕を粉砕し、マユリを抱えて跳ぶ。

「ネム……!お前っ…!?お前なぜこんな力を−−−!?」

「マユリ様が与えて下さった力です。マユリ様が与えて下さった死神としての肉体、その能力を組織崩壊の0.8%手前まで引き出しました」

話すネムの眼は、これ迄と違い白くなっている。その力が開眼したことの現れか。

「……貴様……」

「問題はありません。この出力のまま、あと400秒保ちます」

「そんな事を言ってるんじゃア無いヨ!私がいつそんな命令を−−−「命令はありません』

マユリの言葉に言葉を被せ、

「使命です」

そう答えるネム。

「私の使命は、マユリ様をお護りすること」

「違う!お前の使命は成長だ!」

「"その成長を、マユリ様をお護りする事でお見せできると考えます"」

ネムは、抱えていたマユリを建物の上へと投げる。着地するマユリ。

「チィ…。口が達者になったものだヨ…。−−−……私が、ネムに戦いを預ける日が来るとはネ…」

跳んでいくネムを下から見上げるマユリ。

「屈辱だヨ」

だが言葉に反し、その貌は嬉し気に見える。

ペルニダと対峙するネム。

「−−魂魄切削6%。私の魂魄の6%を削り、直接打ち込んで破壊します。『義魂重倫銃』」

キュドン−−

狙うは、ペルニダのその単眼。
ネムの魂を力にかえて打つ渾身の弾は、果たして−−−!?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今回は此処まで。

今週は阿近の回想が入り、幼い頃のネムやマユリが登場。ネムのマユリへの願い、マユリのネムに対する想いなどが描かれておりますね。

さて、再登場した開発局局員の一人であるニコは、今回でその苗字が『久南』であると判明。もしかして、白(ましろ)の血縁なのかな?そう言えば少し顔が似てるような気もします。
久しぶりにパンダ男くんも登場。きなこは技術開発局が昔も今も大好きなので、こういうモブさんがしっかり出てくれると、嬉しくなっちゃいます!!
あれからリンや鵯州は、どうなったんだろう。今回出て来てないですから、気になりますね(゚_゚

で、本題。阿近を通して語られる真実。
ここで驚くのは『ネムはマユリの夢』だということ。

『無から新たな魂を造る…被造死神は全死神の夢だヨ。だが、起きたまま見る夢など馬鹿気ている。よって、私はこの計画を"眠計画"と名付ける』

「隊長なりの皮肉ってやつさ」と阿近は言っていますが、マユリの捻くれた性格を、阿近は良く解っていると思いました!!
さすが、長い間マユリの傍に居ただけありますね!!(*´∀`*)

そして、マユリの愛情表現のなんと素直じゃないことか!!過去の雨竜戦でのネムへの扱いも、そういう事なのかな?と思います。
そうか、…恥ずかしかったのか…
ああ、なんて屈折した愛情表現。

で、遂にネムへ本音を漏らしてしまったマユリ。
「私の使命は、マユリ様をお護りすること」
というネムに「違う!お前の使命は成長だ!」と、ついついポロリ。これにはマユリの科学者として、或いは、父としての気持ちが表現されてる様に思います。
そして。マユリの命令では無く、使命として、ネムは己の信念を見付け、生き方を自分自身で選んだ。『独り立ち』する娘と、娘の身を案じる父親…とも取れますね。跳んでいくネムを下から見上げるマユリも、それを示唆してるかの様です。

「屈辱だヨ」
と、屈折した言い方も相変わらずのマユリですが、その貌はどことなく嬉しそうに見えるのです。
まあ、今マユリは自身が放った麻酔によって、動きに支障が有ります。ここでネムが、やってくれると良いのですが。

『義魂重倫銃』。
ネムが自分の魂魄を削って撃つ弾は、ペルニダの眼球へ。きなこもペルニダの急所は眼だと考えているので、さて、どうなるのか?
次号が気になって、気になって堪りません!!どうか、マユリ、ネムが無事でありますように…(lll-ω-)

しかし、今週は『マユリスキー』には非常に『萌え』回でありましたね。過去の異形態のマユリとか、超可愛いロリネムちゃんとかも登場してて、嬉し過ぎ!!(≧ω≦)
そして、やっぱりマユリはネムちゃんを赤ちゃんから造ったんだ(正確には細胞からですが)とか、今まで不明だった点も判って、感慨もひとしおf^ー^;
阿近も、マユリの心情見抜いてて、非常に男前でした。いい男ですねぇ阿近、素敵。『阿マユ』も良いなぁ(*´∀`*)…おおっと、いけねぇ!!(ウチの浦原に殺されるッ!!)(lll-ω-)

久保センセは以前『最終章はお祭り』と仰られていましたが、確かに今『マユリ祭』ですね!!(*´∀`*)
願わくは、誰も死んで欲しくない。きなこは、ひたすらそれを願っております。

長くなりました。此処までお読みくださり、有り難うございましたm(u_u)m

※皆様、拍手有り難うございます!!最近、大変沢山の拍手を頂いております。この場で御礼を述べさせて頂きます。
『続編小説』あと少しです。お待ち頂ければ幸いです。

きなこあずき

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