09/24の日記

00:35
★週ジャン鰤感想(第643話)
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↓以下ネタバレ有りですので、内容を知りたくない方は読まないでくださいませm(._.)m

※内容はかなり簡略致しております。ご了承くださいませ。
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☆第643話
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ネムの捨身の一撃は左手(ペルニダ)へ!!
ペルニダの眼を破壊し満足げなネムの表情。そんなネムを見遣るマユリ。
そして、打ち砕かれ落下する、ペルニダのバラバラとなった指。

…マユリ様−−−…

同じく力尽き落下しながら、ネムはマユリを見ている。
と、此処で異変が起きる。散らばるのペルニダの残骸から、新たに眼と指が再生。復活した大量のペルニダが無数の神経を伸ばし、ネムの全身を一瞬にして貫く…−−

…ド…−−

マユリの眼前でネムの躯は打たれ、無惨にもバチン!と弾け、木っ端微塵となった。

バッ…−

マユリの上に、ネムの大量の血飛沫が降り注ぐ。

ネムの死という犠牲を払って迄の戦いだっが、ペルニダの方は散らばっていた部分が再び集結。また一本の左腕と形を成した。

−馬鹿な…ネム…ネム…−−

ネムが飛散した上空を見上げるマユリ。

「今"絶望"したか?」

マユリの前へ突如として現れたのは、かつて戦った十刃、ザエルアポロ。

「まさか"絶望"したのか?エ?何だって?僕の聞き違いかな。良く聞こえないぞ、もっと良く顔を見せてくれ」

ザエルアポロは、項垂れるマユリに語りかける。

「そんな訳は無いよなあ?僕に"科学者"としての講釈を垂れた、あの君がだ。まさかそんな訳は無い。
改造生命体が死んだ?それの何が絶望だ?君は僕に言ったな。

『科学者にとって"完璧"とは"無意味"。"完璧"とは"絶望"。"私は"完璧を嫌悪する』と。

死んだならば何より!完璧でないから死んだのだ!!それは、更に良いものを造る余地があるということ!!!君なら、こう言うと思っていたが−−−?

−−−あァ成程。君は彼の出来損ないの肉人形を"完璧"だと思い始めていた訳だ。堕ちたな。涅マユリ」

ザエルアポロに指摘され、マユリの眼が見開かれる。

「君は、あの左腕のばけものに、感謝せねばなるまい。あの肉人形を殺す事で、君のその自惚れと怠慢を、叩き潰してくれたのだ。

万策尽きて孤立無援。自分が完璧だと思い込んでいたものも破壊された。僕ならこの状況、全く笑いが止まらないがなあ!!」

ばくん。
嘲笑うザエルアポロの幻影を、マユリは制し、掻き消した。

「−−−−全く以てその通り。科学者擬きの君などに、私の怠慢に気付かされるとは。滑稽極まる」

前を見据え、不敵な笑みを浮かべるマユリ。

びたん…ズン…

巨大な左腕(ペルニダ)2体は、マユリの元へと集結した。

ベロォ…

目的はネムだ。彼等が物欲しげに舌を出していることから、ペルニダは食事しに来たのだろう。

「−−−成程。肉片になったネムを喰らいに来たと言う訳かネ」とマユリ。

「良いだろう。皮膚の一片迄、喰い尽くし給え」

ベロッベロォ…ビチュゴギュン…−

マユリの前で、残酷な食事が始まった。

「だが…大脳だけは返して貰うヨ」

ガシュン…

ネムの大脳を奪還したマユリ。その躯へペルニダの神経が襲う。

ブシャッ…バチィ…−

だが、マユリの躯には電気が流れており、近付くことが出来ぬ。

「私に触ると痺れるだろう?私に構わずさっさとネムを喰べ給え。早くしないと−−−"喰べ切る前に死んでしまうヨ"」

「!?ナン……何だコレハ……!?」

それは異常な変化であった。ペルニダの指が、掌が、或いは眼が、ボコボコに膨れ上がり、成長していく。

「ネムの脳下垂体には、被造魂魄細胞の分裂限界を突破する為の"強制細胞分裂加速器官"が埋め込まれている。理論の限界を突破して"成長させつづける"為に、常時機能を暴走させている特殊な器官で、大脳基底核を通じ、頭頂葉と直結させる事で制御している。馬鹿の君にも解る様簡潔に言おう。大脳抜きでその器官だけを取り込めば、"過剰成長"で自滅する」

ドッ…−

おそろしい程に肥大化し、膨れ上がったペルニダは、己の急速な成長に耐え切れず、大きく爆ぜた−−−−!!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今回は此処まで。

ああ…恐れていたことが起こってしまいました。ネムが……。
それもあんな酷いことに……。マユリにその進化と成長を見せた後だから、余計に哀しく、ただただ切ないです。
ネムは本当に最後まで、マユリを見ていましたから。

きなこは『ペルニダの弱点は眼』だとずっと思って来たのですが、違いました。眼を破壊しても、バラバラになっても、再生して来るペルニダには、物凄い恐怖を感じます。
個人的にはペルニダの姿形は、好みなんですけどね。再生中の時は、コロッとしてて可愛いし(指だからか)、巨大左腕姿はなかなかに威厳が有ります。何をしても復活してしまうペルニダは、最強。
『神』の様な存在ですね。

さて。ネムを失ったマユリの前に現れたのは、かつて自分が倒した十刃で同じ狂科学者のザエルアポロ。
まあ、これはマユリの心の葛藤を表すものですから、誰が出て来てもいいのですが。でも、ここにザエルアポロを登場させたのは、久保センセの素晴らしい采配!!
ファンの心理、めっちゃ理解されてますよね!!嬉しい!!最終章は、まさに『お祭り』!!ファンサービスとしても有り難いですッ!!(*´∀`*)
ま、それにこの役は、ザエルアポロ適役でしたからねf^ー^;

ザエルは、マユリに言います。

「今"絶望"したか?まさか"絶望"したのか?エ?何だって?僕の聞き違いかな。良く聞こえないぞ、もっと良く顔を見せてくれ」

まるでネムを失ったマユリを嘲笑うかのよう。そして、

「改造生命体が死んだ?それの何が絶望だ?君は僕に言ったな。『科学者にとって"完璧"とは"無意味"。"完璧"とは"絶望"。"私は"完璧を嫌悪する』と。死んだならば何より!完璧でないから死んだのだ!!それは、更に良いものを造る余地があるということ!!!君なら、こう言うと思っていたが−−−?−−−あァ成程。君は彼の出来損ないの肉人形を"完璧"だと思い始めていた訳だ。堕ちたな。涅マユリ」

マユリに対し、心理をついた発言をするのです。更に、

「君は、あの左腕のばけものに、感謝せねばなるまい。あの肉人形を殺す事で、君のその自惚れと怠慢を、叩き潰してくれたのだ。万策尽きて孤立無援。自分が完璧だと思い込んでいたものも破壊された。僕ならこの状況、全く笑いが止まらないがなあ!!」

ザエルはマユリに『自惚れ』と『怠慢』が有ったことを突き付けるのです。

先程言ったように、これはザエルアポロの姿を借りた、マユリの自問自答です。
そして、これにマユリは、

『−−−−全く以てその通り。科学者擬きの君などに、私の怠慢に気付かされるとは。滑稽極まる』

ザエルに反論せず、自分に『自惚れ』や『怠慢』が有ったことを認めています。

以前、ネムの言っていたマユリの異変。それは出撃の際、マユリが薬品棚に足を運ばなかったことでしたが、これは知らぬ間に生まれたマユリの『自惚れ』であり、『怠慢』の現れだったのでしょう。マユリは十分に強いですし、天才的科学者ですからね。

己の驕りに気付いたマユリ。
ザエルの幻影を打ち消し、前を見据え、不敵な笑みを浮かべるこの時のマユリは、本当に格好良い!!『滑稽極まる』の言い方も、実にマユリらしくて…。
きなこは勝手にキュンキュンしてましたッ!!(*´∀`*)

そして、飛散したネムの躯を喰らおうとするペルニダに、マユリはあっさりと了承。
理由は、ネムの体内に有る被造魂魄細胞の分裂限界を突破する為の"強制細胞分裂加速器官"。コレです!!
これをペルニダに食べさせることで、ペルニダの成長を強制的に早めようという訳でした。

霊王の右腕は『制止』、左腕(ペルニダ)は『前進』を司る。

『成長』『進化』するペルニダを止めることは出来ない。けれど『成長』の果てに行き着く先は、……誰もが逃れられぬ、確実な『死』。
マユリはペルニダを限界まで強制的に『成長』させ、『死』へと導いたのですね。

勿論、ネムちゃんの大脳はちゃんと奪還しておりますので、再び『眠七號』を造ることも可能でしょう。
もしかしたら、赤ちゃんからかもしれませんが、『眠七號』が復活出来そうなので、ショックは安堵に変わりました。
ウウッ、良かったぁ…(TーT)
出来ればまた、ロリネムちゃん見てみたい。小さなネムとマユリとのやり取りも。

おそらくこれでマユリの勝利だとは思いますが、気になるのは修多羅のこと。
未だマユリとの過去話が出て来ていない…。
だ、大丈夫かな?(゚_゚

些か不安は残りますが、次週の展開を待ちたいと思います。

長くなりました。此処までお読みくださり、有り難うございましたm(u_u)m

※皆様、本ッ当に沢山の拍手、有り難うございます!!『新作小説』へのものでしょうか?反響の大きさに、感謝感激です!!まだまだサイト頑張りますので、応援宜しくお願いしますm(._.)m

きなこあずき

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