■小説1

□浦マユ千一夜物語
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題:「浦マユ千一夜物語」
  (アニ鰤第287話パロ)
  (注:性的表現有り)
  「其の弐」
−−−−−−−−−−−
「…いや…ッ、だ、あ、んッ…」

「はぁ、ッ…すっごッ、可愛いっスよォ、マユリさんッ」

薄暗いベッドの上、燭台の僅かな明かりに見え隠れするのは青白いマユリの肢体。
上半身は薄いシャツの前を開けさせ、下はズボンをずり下げられている。そこに浦原の右手が触れていき、愛おしむように握り込むと、マユリは、あ、と甘い声を上げた。
ぐちっぐちっ、と浦原の手が律動的に動き、やがて早さを増していく。マユリのそこはぬるりと絖りを帯びて硬くなってひくついている。浦原は、抵抗しながらも早くも自分の思うようになっていくマユリが可愛いくて堪らず、ごくり、と喉を鳴らした。

浦原の唇はマユリの薄い胸の桜色の小さな突起に既に辿り着いていた。薄布でまだ覆われているが、それは布地からも柔らかく透けて見えていやらしく勃ちあがっている。浦原は布地の上からぺろぺろと突起を舐め、吸い付いた。布地が擦れて痛痒く、マユリは少し顔をしかめる。

「う、浦原、ッ…それ、嫌だ…ヨォ」

「どうして、欲しいんスかね?マユリさん、ちゃんと言って」

「あ…直に触って。舐めて、欲し…ッ」

マユリが言い終えないうちに、浦原はシャツの合わせをぐい、と押し開く。そこに直接口をつけ、浦原がぺろぺろと舐め始めるとマユリは身をよじって悶え始めた。

「あッ、あッ、ん、ふぅッ…」

「此処、気持ちいいっスか?マユリさんの、いいとこ?」

浦原がまだ舌先で突起をぐりぐりと舐めたままで問うと、マユリはこくり、と頷いた。

「いいッ、あ、んッ、もっとォ…浦原ッ」

見ると下半身は張りを増し、トロトロに蕩けそうになっている。
浦原はもう既に赤く腫れ上がっている胸の突起をしゃぶりながら、マユリのものをくちくちと扱いていく。

「んんッ…もうッ」

やがてマユリはがくがくと痙攣するように震えると、浦原の手の中に温い体液を放ったのである。

「はぁ、はぁッ、はぁ…」

呼吸を荒げているのはマユリだけではなかった。浦原もまた目の前でマユリが達するのを見て、激しい興奮状態にあった。
浦原はマユリの足に絡みついたズボンと下着を取り去ると、マユリの足を折り曲げ体重を掛け押し開いた。
手を延ばし枕元の棚の扉を開き、何やら小さなボトルを取り出す浦原である。それを不思議そうに見遣るマユリに浦原は笑いながら、大丈夫、これで濡らすんですよ、マユリさんが痛かったらアタシも嫌ですから、と話した。

それから浦原はマユリの蕾に先程の容器を押し当て、ちゅうっ、と液体を中へ注ぎ込んだ。
注がれる冷たいものにマユリの蕾はひくひく、と収縮した。周りにも塗りたくり、ぐ、と親指をマユリの蕾に押し入れると、マユリは啜り泣くような声を上げる。
根元まで入れた親指をぐりぐりと回転させ、解していくと、先程の液体で滑りが良くなっており、マユリの中でぐちゅぐちゅと音を発て始めた。

指は引き抜いたが、次は浦原の猛ったものが替わりに宛がわれた。
どくどくと脈打つそれは、マユリのものとは明らかに違っていて、目に映ったソレにマユリは怯えた声を出した。

「あ、いや…いやッ、無理だヨッ…あ、むぅッ」

言い掛けたマユリの唇を浦原はすぐさま唇で塞いだ。
舌を差し込み激しく掻き回す。と、同時に宛がわれていた浦原のものは先程の液体で潤っているマユリの中に、ズブズブと押し入っていった。

「ん゙ーッ、ん゙ん゙、ッ」

マユリの顔がそれでも苦痛に歪む。
やがて根元まで収まった浦原のものは、容赦なくずぷずぷと抜き挿しを始めていく。
それでも、始めはマユリを気付かってかゆっくりと抜いては挿し入れていた。が、やがてどうにも堪らなくなり、激しく突くような律動となる。
ぐっちゅぐっちゅ、と濡れた泥濘の音が交わった部分からいやらしく漏れ聞こえる。と、マユリの尻がかくかく、と妖しく揺れ始めた。粘膜が吸い付くように浦原のものを締め付ける。
マユリも感じている…そう思うと浦原のものは益々硬くなり、マユリの中を突き上げていく。

「あッ、あッ、うらはらの、硬いヨォッ…イイッ…」

「ん゙ッ、んん゙ッ…マユリさんッ、凄く気持ちいいっスッ…は、あッ」

やがて浦原が一層激しく突き上げると、二人の全身を甘い快楽が支配し、浦原とマユリはがくがくと痙攣しながら果てた。
−−−−−−−−−−−
熱いもの全てを放出し、二人は甘い余韻に漂った。脱力し、陶然とするマユリの頬に、唇に、浦原は幾度も口づけていく。

「はあぁぁッ…マユリさん、好き…」

「ん…」

「マユリさん、愛してるっス。アタシと結婚してください。きっと幸せにしますから」

「だが私にはやらなければならない事がある」

「技局の事っスか?なら全然大丈夫っスよ。アタシは共働きでも構わないスから、ね」

「……」

「結婚してくれたら…アタシのものは全てマユリさんの思いのままっスよ。お金だって何だって自由に使ってくれていいんです。今迄金銭面で断念されていた研究にも取り掛かかれるんスよ。どうです?」

研究費…その言葉にマユリの心は傾いた。
浦原の事は確かに好きだが、男としてのプライドもあり返事を渋っていたマユリであった。が、今迄通り自由に研究も出来、そのうえ金銭的援助も有り等と…これでは断る理由もないではないか。

「仕方ないネ」

「マユリさん、それって!!ああッ、マユリさんッ!マユリさんッ!!幸せになりましょ!!」

浦原はマユリの身体を引き寄せ、抱きしめた。
−−−−−−−−−−−
一ヶ月後。

「アレ?どうしたんスか、マユリさん」

「ん、此処の所体調が優れないのだヨ。微熱が続いている」

「それはいけませんねぇ。アタシが診てあげますよ」

医学にも通じている浦原は、マユリの身体をソファに横にさせ暫く診察する。そして、顎に手を置き、んー、と何やら考え込んでいるようだ。

「何だネ?なにか…」

「ちょ、ちょっとこっち来てください」

浦原はマユリをトイレへと連れて行く。

「これ、使ってみてください」

「…?何故こんなもの…」

言われるままにマユリが浦原から手渡されたソレを使うと判定ラインがくっきりと色付く。

「…−−−!!」

「…うらはら?」

ぶるぶると全身を震えさせ、何やら興奮気味の浦原にマユリは訝しそうに声を掛けた。

「や、やったッ!!出来たんスよッ、あかちゃん!!マユリさん妊娠したんスッ!!」

「なッ、なにいぃぃぃッッッ?!!」

くらっ、とマユリは眩暈に似たものを感じた。
まさか本当にこんな事が…。忘れていた−此処が腐った思考を持つ管理人が支配する浦マユサイトと言う事を。
マユリは金に釣られて結婚に応じた自分を呪った。が、それも「後の祭り」である。

「ふふっ、こんなに幸せでいいんスかねぇ」

横では浦原が嬉々として頬を染めている。
マユリはずきずきと米噛が疼くのを感じていた。

確か第287話は結果として「夢オチ」であった。
マユリは願う。夢なら…今すぐ覚めてくれ、と。
−−−−−−−−−−−
[終.2011.08.17.了]
アニ鰤第287話 鰤祝連載10周年記念−異世界ランプソサエティ篇パロ。
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