07/10の日記

23:55
★鰤感想(第678〜680話)
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*ネタバレになりますので、コミックス派の方はご遠慮ください。
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☆第678話
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「絶望が何だって…?よく知ってるぜ……。今まで何度もしてきた…今まで何度もーーー乗り越えてきたんだからな‼」

そうして一護は2本の斬月を合わせるようにして叫ぶ。

「卍解『天鎖斬月』‼‼」

2本の斬月は一つになった。一護の卍解が発動したのだ。しかし、一瞬にしてその刀身は切断されていた。

ー天鎖斬月が折れてるーーー…?ー

信じられぬという表情になる一護。
そうして、分断された刀身の先端部分は、ユーハバッハの近くの床へと突き刺さる。

ー何だ。何が起きてる⁉折られたのか?いや、あいつの霊圧は感じなかった。あいつはあそこから動いてない筈だ‼ー

明らかに動揺する一護へ、ユーハバッハは言う。

「そう怖い顔をするな、一護。敬意を表したのだ、お前の力に。新たな『天鎖斬月』W恐るべき卍解Wだ。そう判断したからーーーW未来で折っておいたのだW」

ユーハバッハの言葉を理解しきれていないのか、一護は変わぬ表情の儘だ。

「何を言っているか解らぬか。だが、理解に時間を割く暇など無いぞ、一護。W油断はせぬWと言ったろう」

そう述べて動いた瞬間に、ユーハバッハの手には一護のツノが握られていた。意識する間すら無い次々と起きる攻撃に、一護は酷く衝撃を受ける。
やがて一護とユーハバッハの戦闘が始まるが、その圧倒的な力の前に一護は危機に。井上の機転でユーハバッハの攻撃を塞いだように見えたが、塞いだ筈の攻撃を何故かモロに受けてしまうのだった。
吹っ飛ばさられる一護。

「疑問は無かったのか?Wただ未来が視えるだけでWお前が足を踏み下ろす全ての場所に寸分違わず罠を仕掛けられる事に」

突っ伏した状態でユーハバッハを睨む一護。

「既に頭を過っているだろう。それが正解だ。W未来は変えられるWお前はそう言ったな。『全知全能(ジ・オールマイティ)』はW未来を視るW力では無い。W未来を改変するW力だ。さあ、絶望してくれるなよ、一護」

『全知全能』の真の力を知った一護。
その圧倒的実力差に、一護は絶望を見たのか⁉
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遂に!遂に‼ユーハバッハの真の力が判明‼『未来を視る力』ではなくて『未来を改変する力』らしいです。

これは…大変なことですよ‼視るだけならまだ勝つための努力がその後も必要だけど、未来そのものを改変出来てしまうなら、もう負ける要素が無いってことです。ユーハバッハ勝利確定。一護負け確実ですな…Σ(゚д゚lll)

まあ、物語はここから。いま迄不可能を可能にして来た一護ですから、これからどんな事が有って起死回生していくかが見所ですね。今後の展開が楽しみです( ^ω^ )

にしても、最後のページの一護の茫然自失な表情が萌えます☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
傷を負ったり打ちひしがれてるイケメンにキュンとクる私は、一体『何フェチ』に分類されるのですかね?ああ、知りたい…(*^_^*)
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★第679話
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ユーハバッハの真の力を知らされて、一護は絶望感に打ちひしがれる。

一方、ハッシュヴァルトと戦闘中の石田雨竜は苦戦を強いられ、満身創痍となっていた。

「私の聖文字はWBW。W世界調和(ザ・バランス)W。範囲世界に起こる不運を幸運な者に分け与えることで、世界の調和を保つ。そして我が身に起こるW不運Wは全て、この『身代わりの盾(フロイントシルト)』で受ける事ができる。お前に勝ち目は無い、石田雨竜」

自身の力の話をし、石田へトドメを刺すために剣を握るハッシュヴァルト。その時石田が「君は…見たくはないのか…僕の…聖文字を…」と話し掛ける。それを「つまらぬ延命だな」と、ハッシュヴァルトは撥ね付ける。

「逆さ……そろそろだと…思ったんだ…」

「……どういう意味だ」とハッシュヴァルト。

「僕の……聖文字。WAWW完全反立(アンチサーシス)W」

次の瞬間、ハッシュヴァルトの体からは大量の血飛沫が上がる。

「…な……何だこれは…!」

「W完全反立W。指定した2点の間にW既に起きたW出来事をW逆転Wさせる事ができる。今回はシンプルに、僕と君のW傷WをW逆転Wさせた」

「成程…。素晴らしい力だ……。陛下が…目をお掛けになるのも無理は無い…。起きた事を…逆転させる力なら…陛下の御力に刃向かえるのは…お前だけかも知れないのだからな…」

「…どういう意味だ…。君の言っていた『全知全能(ジ・オールマイティ)』の真の力の事を言っているのか…⁉」

「好きな様に取るがいい。私に言えるのは…お前をここで足止めしたのは正解だったという事だ…」

石田は、ハッシュヴァルトの元から逃げ、先を急ごうとする。

「…行かせるとーーー思うか」

バンッ‼その瞬間背中が裂かれ、石田は大怪我を負い転がってしまう。

「お前のW完全反立Wは素晴らしいが、私のW世界調和(ザ・バランス)WとはW釣り合わないW」とハッシュヴァルト。

「言った筈だ。W不運Wは分け与えられる。そして我が身の不運はW全てWこの『身代わりの盾(フロイントシルト)』で受ける事ができる。お前が私の体に傷を与えたW幸運Wは、同量のW不運Wとしてお前に降り注ぎ、私の体に与えられたW不運Wは、この『身代わりに盾(フロイントシルト)』に移し取られーーー更なるW不運Wとしてお前に降り注ぐ」

「…………………」

その言葉通り、石田の体には無数の傷が現れる。大量出血で蹲る雨竜。

「W勝ち目は無いWと言った筈だ、石田雨竜」

石田は、もはや息も絶え絶えの様子。

「まだ諦めないのか。お前は賢い男だ。私にも陛下にも敵わぬという事は、理解できている筈だ」

ハッシュヴァルトの言葉は、石田に聞こえているのだろうか?雨竜は重傷を負いながらも、這ってでも前へ前へと進んで行くのだった。
そこへハッシュヴァルトは剣を持ち、容易く立ち塞ぐ。

「Wお前の姿が見えないWと言ったが、撤回する。お前はあの信じ難いほど前愚かな人間共と、とても良く似ている」

石田へと、ハッシュヴァルトは剣を振り下ろした。

場面は転換して、一護 VS ユーハバッハ。
ユーハバッハに、赤子の手を捻る如く一護は簡単に転がされる。血反吐を吐き、弄ばれる一護。ユーハバッハは問う。

「もう諦めたのか一護。お前らしくも無い」と。

ー俺の剣も通じねえ。井上の盾も通じねえ。W終わりだWー

一護は全ての戦意を喪失してしまう。

「ーーこれまでか、つまらぬ。…いや、愉しませて貰ったと言うべきか。さあ、お前の最後の使命だ。Wお前に与えた我が力、返して貰うぞW」

もはや万事休すであった。ユーハバッハは力を奪う為、一護に向けて手を差し出した。
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「終わりだ」の時の一護が好きです‼今さら自分の性癖曝け出してもなんもならんけど。

一護がこんな風に絶望したり逃げたりするのをよく悪く言ってる方いますけど、これはこれで必要なんだと思うんですよ。一護は死神であり、虚であり、滅却師ですが、普通の少年なんです。普通の人間だから絶望もし、紆余曲折あればこそ、成長するんです‼なのできっとこの挫折が、後の描写に活きてくるのだと思っています( ^ω^ )

今回、雨竜の聖文字が明かされました。Aはアンチサーシス。完全反立という意味ですね。一護を絶望させるユーハバッハの『全知全能』未来を改変する力ですが、もしかすると雨竜の力で何とかなるかも知れません。

一条の光が見えた所で次週へ。
まずは一護の無事と、雨竜が一護の元へいけることを祈るのみです‼…>_<…
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★第680話
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ーああ。消える…俺の中の滅却師の力が。それと混じり合っていた虚の力が。…消える。…消える。まっしろに…ー

全ての力をユーハバッハに奪われ、一護はゴトンとと倒れ込んだ。

「はははははははははははははははは」

ユーハバッハが勝利の高笑いを致し、世界が黒い傘に包まれていくーーー‼

場面は変わり、雨竜とハッシュヴァルトの戦い。ハッシュヴァルトのトドメの一撃を、雨竜は咄嗟に躱したらし買った。

「…まだ動けたのか」

「…僕が…黒崎達に似てるって…?」

無言で見下ろすハッシュヴァルト。

「…僕は…今まで…全て冷静に…君の言う天秤にかけて高度してきたつもりだ…。でも黒崎はバカだから、それができない。助けたいと思ったら助けに行くんだ」

雨竜の話を黙って聞いてるハッシュヴァルト。刀を握る手に、ギッと力が篭る。

「井上さんもバカで。茶渡君もバカで。朽木さんもバカで…。阿散井もバカだ…。僕がもし…そのバカな連中と同じに見えているのなら…W僕は嬉しいW」

「…W嬉しいWだと?お前の感情の事など最初から問うてはいない。奴等と共に居る事がお前に利するとは思えない。そう言っているのだ。奴等と共に居てお前は成長したか?奴等と居た数年よりも陛下に力を与えられた一瞬の方が、お前は成長している筈だ。互いを高め合うのが仲間ならば、お前が命を賭すべきは奴等ではなく陛下だ」

「…天秤は…選択だと言ったな。僕はその選択で…彼等と共に居る事を選んだ…。だけどそこに利害は無い。正解も、不正解も無い。僕らは、友達だからだ」

石田の言葉にハッシュヴァルトの顔色が変わる。

「ーーーそうか。よく解った。お前は陛下に認められておきながら、何も捨てるつもりは無いという事だな。Wならばせめて命を捨てろW石田雨竜」

刀を振り上げたハッシュヴァルト。が、一瞬にして謎の光に包まれる。
ダン、と床に膝をついてしまうハッシュヴァルト。状況が一変し、「何だ…⁉何が起きてる…⁉」と驚愕する石田。

そうして、白哉や日番谷と戦っていたジェラルド・ヴァルキリーにも異変が訪れたのだ。全身が光に包まれた後、見るも無残に白骨となった。骨だけとなったジェラルドは死に、巨大だった体躯は地面に倒れ伏した。
日番谷も白哉も、只々驚愕するのみであった。

ハッシュヴァルトとジェラルドを襲った謎の光。それはユーハバッハによる聖別だった。自らの親衛隊の力すら根刮ぎ吸い取り、ユーハバッハは何処かへ行くようだ。
黒い門が、その眼前に開かれる。

「さらばだ、一護。私には最早、お前も、我が子たる星十字騎士団も必要無い。そこで見ていろ。私に潰される尸魂界と現世の景色をな」

するとその時、一護のもとへ駆け付けたルキアと恋次が到着する。眼前の光景に呆然となる二人。

「…しぶとい事だ。まだ追いすがる者があるのか。だが満身創痍のその体では、そこから動く事すらできまい。だが追いたくば追ってこい。この門は残しておく。追ってくればその気魄に免じて、贅沢な死を与えてやる。これから先の未来、お前達が最も大きな幸福を感じた瞬間を、選び抜いて殺してやるとしよう。お前達はこれから先、幸福を感じる度、私の言葉を思い出すだろう。そしてその度に、約束された死の恐怖を味わい続けるのだ。永遠に」

ユーハバッハはそう言い残し、黒い門の中へ消えていった。
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今週は雨竜が『いいとこ』を持っていきましたね(*^_^*)
ハッシュヴァルトとのやり取りと石田のセリフから、雨竜の気持ちが痛い程に伝わって来ますね。この血戦篇は滅却師の、雨竜のお話でもあるので、やっと雨竜にスポットが当たった感じです( ^ω^ )利害も、正解も不正解も無い。成長することすら求めない。友達だから、ただ一緒にいることを選んだと言う雨竜に、胸が熱くなります。

それを聞いて顔色を変えるハッシュヴァルト。それもそのはずですよね。自分は親友であるバズビーよりユーハバッハを選んだ立場ですから。
まあ、ハッシュヴァルトは、好きであの結末にしたと、きなこは考えてないのですが。とにかく、この時ハッシュヴァルトは苦い思いをしていた訳です。
そんな中でユーハバッハの聖別が襲って来て…ジェラルドは死に、ハッシュも膝をついてる描写になってます。

この聖別ですが、きなこは薄々こうなるんじゃないかと考えてました。藍染の時もそうですが、空座町決戦にて、途中でハリベルを刺してます。結局全てを手に入れた者にとって味方は必要ないのかと。自分が頂点に立ってしまうと、その他大勢はいらないのかも知れません。ユーハバッハは、更に強くなる為にジェラルド達の力まで奪ったとも思えます。
なので、終わりが近いので無理矢理ジェラルド戦を終わらせたみたいな事を言う方もいますが、私は違うと考えています。つまりこれは、非情な侵略者がして当然な行動に思えるのです。

さて。絶望に打ちひしがれ、全ての力を奪われた一護は『まっしろ』になってしまいました。
これはかつて久保先生が話されていた、タイトル『BLEACH』の意味に通じるものときなこは感じています。
本当にいよいよ、物語は結末へと向かっているのですね。感慨深いです。・°°・(>_<)・°°・。

『まっしろ』になってしまった一護が、これから果たしてどうなるのか⁉親父’Sやフルブリンガー達の見せ場はあるのか⁉
最終回まであと少しというので動揺も有りますが、しっかり見ていきたいと思います。

*やっと鰤感想が本誌に追い付きました。お待ち頂いた皆様、すみません。これからは、毎週の鰤感想の更新も、頑張っていきますね(^^;;

きなこあずき

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