07/16の日記

11:16
★鰤感想(第681話)
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*ネタバレになりますので、コミックス派の方はご遠慮ください。
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「ま、待て!てめえ‼」

去り行くユーハバッハへ、恋次の蛇尾丸が追い掛ける。しかしその猛き刃もユーハバッハによって、いともあっさりと破壊されてしまう。
ユーハバッハの圧倒的な力に、呆然となる恋次。
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一方、ユーハバッハの聖別により力を奪われたハッシュヴァルトは倒れ、瀕死の状態となっていた。そんなハッシュヴァルトを無言で見詰める雨竜。

「…何だ…その…顔は…。…悔しいと思うか。私が…陛下に…力を…奪われて…」とハッシュ。

「…逆だ。陛下が…お前から…力をお奪いにならなかった事を…誇らしく思う。私から…力をお奪いになった事を…誇らしく思う…。私だけが…陛下のお役に立てるのだから…」

「そうか」

雨竜は満身創痍の状態で、ハッシュヴァルトを背に歩き出した。

「…待て…石田雨竜…。…お前の傷を…私に…移して行け……」

「⁉」

突然のハッシュヴァルトの台詞に、驚きを隠せない石田。

「私は…じきに死ぬ…。傷があろうと…無かろうと…それは変わらない…」

「何を…言っているんだ…」

「…どうした…。憐れみか…?先刻までは私を殺すつもりで戦っていた筈だろう…」

「…しかし………!」

「何を…迷う…。全てを…秤にかけろと言った筈だ…。秤にかける事もできず…迷いに追われて決めた事は…全て後悔になるからだ…。…ならばそれも…秤にかけろ…石田雨竜…Wお前は………友を助けに行くべきだ……W」

やがて時が経ち、雨竜の姿は消えていた。そこには全身に傷を負ったハッシュヴァルトが横たわっている。
雨竜はハッシュヴァルトの望み通り、自身の傷をハッシュに移して行ったのだ。

ー例え結果は変わらずとも、思うままに選択し、思うままに進む事に意味がある。後悔は無い。何一つ…ー

束を握っていたハッシュヴァルトの手から力が抜けると、指に隠れていたボタンが晒される。
WBWの文字を彫り込んだボタンは、以前バズビーから受け取ったものだった。ハッシュヴァルトはずっとそれを離さずに、大切に持ち続けていたのだった。
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「…何だ…その能力は……。未来を書き換えるだと…?そんなもの…手の打ちようが無いではないか……」

一方、一護達の下へと駆け付けたルキア。負傷した井上織姫からユーハバッハの真の力を聴き、ルキアは愕然となる。

「…ご…ごめんね…黒崎くん…。天鎖斬月…直せなかった…」

井上の力でも直せなかった、折れたままの斬月。

「ここから先の未来全てで折られたものを…W拒絶Wで消す事はできぬという事か…」

「ごめんね…これじゃもう…戦えないね……」

目に涙を浮かべる井上。しかし、一護からは何の返事も無い。未来に絶望してしまった一護は、まるで生ける屍の様だ。既に一護は心を放してしまっている。

「行くぞ」そんな一護の腕を引き掴む恋次。

「!恋次!待て!どうするつもりだ‼」とルキア。

「決まってんだろ。あいつを追うんだよ」

「莫迦な…せめて何か…策を練ってから挑むべきだ!」

「あんなバケモン相手に策なんか浮かぶのかよ」

「そ……それは……」

返事に窮するルキア。

「………ああ。そうだ……もう無理なんだ…」

眼前の2人のやり取りですら、一護には見えていない。変わらず絶望した儘だ。
そんな時ーー

ード、ンー

「‼」

一護の左肩を長い刀身が貫いた。背後から何者かが刺して来たのだ。

「…………てめえは……月島……‼‼」

一護の体に剣を刺した人物。それはかつて戦ったフルブリンガーである月島秀九郎であった。

「…な…何の真似だ……てめえ……」

「何の真似かって?そんなの僕に訊かれてもね。銀城が君の味方しろって言うから、仕方無くしてるだけなのに」と月島。

「…味方…だと…?」

「バカやろ。味方しろとは言ってねえだろ。俺は、お前に義理を返せって言ったんだ」

月島の後ろから現れたのは、あの銀城空吾。

「織姫。彼の剣にもう一度、双天帰盾を」

「!」

月島に言われ、驚く織姫。

「君の力でW拒絶Wできない程強大な力で書き換えられた未来でもWそうならなかった過去さえあればWそこまではW拒絶Wできる筈だ。W挟んでおいたよW。W君の剣は折られなかったW」

そこにはW折られていないW天鎖斬月があった。それを見詰める一護。

「さて。これで義理は返したって事でいいかな?」

「……あァ!」

再び斬月を手にした一護。
その眼に迷いは無かった。
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今週ジャンプは連休の為に、本日土曜発売。
つまりこの鰤感想は今週のであって、既に今週のでは無い訳ですね。
毎度、毎度、遅れがちでスミマセン(T . T)

さて。今週は聖別にて力を失った瀕死のハッシュヴァルトと雨竜の遣り取りが秀逸でございました(*^_^*)
かたや友より主を選んだ男と、かたや何の迷いもなく友情を選択した男。それでもハッシュヴァルトは後悔はしてないんですね。ユーハバッハに力を奪われて誇りに思うなんて、凄い忠誠心じゃないですか⁉

でも、そんなハッシュですら雨竜に心動かされ、なんと自ら雨竜に、傷を移して行けとまで言うんですね。ハッシュヴァルトは、雨竜の中に自身の姿を見ていたのかも知れませんね。自分の選択次第では、バズビーとの関係も違ったものだったかも知れないと。
まあ、ハッシュは後悔はしてないと言ってはいましたが。

ハッシュヴァルトの最期。力無く開いた掌から見えた、柄に取り付けた、かつてバズビーから貰ったマントのボタンに、もう涙腺崩壊ですよ‼(つД`)ノ
ずっとこれを片時も離さず。バズビーは、ハッシュにとって大切な存在だったのでしょう。
この辺の見せ方が、さすがですね。キュンと胸が痛くなります。あー、ハッシュとバズビー、好きだったなぁ…(*^_^*)

そして一護の下に現れたのは、なんと月島でした‼月島に斬られ、改ざんされた過去を挟み込まれた一護。井上だけでは直せなかった天鎖斬月が元に戻り、再び戦うことに。

いやあ、やっぱ月島が来たよー‼銀城、月島好きは身悶える嬉しいシーンでございましたね( ^ω^ )やっとフルブリンガーさんが本格的に登場‼(リルカや雪緒は出て来たけど)月島の能力、これ最強だろうよ‼

「義理を返せ」という銀城。相変わらず格好良いわ^_^; 銀城は一護のお陰で、お葬式もちゃんとして貰えたもんね。一護の此れ迄の優しい行動が、誰かを変えている。銀城も。月島でさえも。
長い闇から引き上げて貰った。そんな一護への感謝。それが銀城の「義理を通す」ということなのかも。

しかし、ギリコは何処行った?それに、銀城と月島の過去はもう描かれ無いのかな?銀×月ファンとしては、楽しみにしてたのですが。
非常に残念ですが、最終回近いので仕方無い。
ジャンプなので、色々と制約有りそうですが、本編完結後に小説ででも、伏線回収して欲しいですよね。
その時は、成田先生の文に久保先生の挿絵で是非‼(*☻-☻*)

斬月が元通りになり、一護も復活。落ち込み具合酷かったのに、元気になるの早過ぎですが、月島に「壊されなかった過去」を挟まれてるんだから、復活早くて当たり前か。
次のは再びバッハ戦かな?楽しみだー‼
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

で。そうこうしている内に、きなこは今、セブンで新しいジャンプ買って参りました。今週はまた…キュンとクる場面有り、ああーっな場面有りと、盛り沢山でしたね(*^_^*)
次の鰤感想は近日にて掲載。皆様、お待ちくださいませm(._.)m

きなこあずき

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