08/06の日記
21:03
★鰤感想(第684話)
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*ネタバレになりますので、コミックス派の方はご遠慮ください。
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バンッーーー
一護がユーハバッハへと撃つ、渾身の月牙天衝‼この一振りに全てを込めるーーー‼
やがて一護の方へ倒れて来る、力を失ったユーハバッハ。それは肉体というべき姿から、真黒な影のみの物体へと変化し、ドシャ…ッと地面へ、醜く崩れ落ちる。
無言でそれを見詰める一護。
「ーーーまずまずだ。よく私の鏡花水月に瞬時に対応できたな」と藍染惣右介。
「……尸魂界に来る途中から、違和感を感じてた。あんたがみんなを鏡花水月にかけた時の感覚だ」と言う一護。
「……そうだ。私は君達がここへ着く前に鏡花水月を解放しーーーそして、奴の『全知全能(ジ・オールマイティ)』の未来視に鏡花水月で干渉できる事を確信した。あとは、鏡花水月の通用しない君だ。君に鏡花水月の解放を見せぬままでいた事が、こんな形で役に立つとはな」
一護へと語りかける藍染惣右介。その顔は何処となく嬉し気にすら見え、それはまるで、かつての宿敵を誇らしく感じている様子だった。
しかしーーー
「ーーー…黒崎一護」
藍染惣右介は、一護へ未だ何かを伝えたいようだった。が、その藍染が不意に、ドッ…と背後から黒い霊圧に襲われてしまう。
「!藍染‼」
巨大な黒い霊圧に、藍染惣右介が飲み込まれていくのを、一護は目の当たりにする。
「鏡花水月が解けたな。慢心か、限界か……。……なあ一護。あんなもので、私に死を与えられると思ったか?」
そうして、黒い霊圧は再びユーハバッハの形へと、姿を戻し始めていた。ユーハバッハは死んでいなかったのだ。
一護は驚愕のあまり、目を見開いた。
「私の力は、未来を改変する。私が死した未来さえ、書き変えてやろう‼‼」
更に巨大に膨れ上がった、黒いユーハバッハ。一護は咄嗟に判断し、斬月を手に向かって行った。
「無駄だ‼」
バチンと弾かれる斬月。離れたところへ飛ばされ、地面へと突き刺さってしまう。それを取りに戻ろうとした一護だが、黒い霊圧の攻撃に合い、阻まれる。
「がはッ…はッ…」
黒い霊圧は尸魂界全てを被い、一護の体すら飲み込み、その半身を侵食しつつあった。
闇が全てを支配し始めた。
「終わりだ。現世も。尸魂界も。我が力の前に形を失い、一つになる‼」
ユーハバッハの勝利の雄叫び。
その時であった。
トッ、と軽い音がして、ユーハバッハの体を何かが刺し貫いていた。
「ーーー何だ、これは」
自身に起きた事が分からぬユーハバッハ。その背後に小さく見える人影。それは、あの石田雨竜であった。何かーーーそれは石田が父に託された『銀の鏃』であった。
「石田………⁉」と驚く一護。
ー聖別(アウスヴェーレン)により現れる銀はW静止の銀Wと呼ばれ、聖別(アウスヴェーレン)を発動させた者の血と混ざることで、その者の能力の全てを、ほんの一瞬無にできるー
鏃の効果は確かに有った。ユーハバッハの動きが止まり、表情も苦悶に満ちている。
「今だ。黒崎‼」叫ぶ石田。
斬月を手に取る一護。だが、
「一瞬……私の力を止めたから何だ‼‼」
それも本当に『一瞬』だけであった様だ。ユーハバッハの姿は、たちまち元に戻ってしまう。
ー駄目だ。間に合わないーーーー
瞬間的にそう悟り、目を伏せる雨竜。
一方一護は、決死の表情で罅の入った斬月をユーハバッハへと向けた。
斬りかかる一護。罅の入った刀など防ぐのも造作も無いと、片手で受け止めようとするユーハバッハ。
やがて、無情にも粉々に砕ける天鎖斬月。
しかしその中から現れたのは、傷一つ無い、あの大刀『斬月』の姿であった。
斬月が自身の身に迫り来る瞬間。この時漸くユーハバッハは気付いたのだった。
ー斬月ーーーー…そうか。あの時見たものは、私の目で視た未来だったのか。お前が見せた夢だと思っていたよ。ハッシュヴァルトーーーー…
己の『勘違い』を理解したユーハバッハ。
だが時すでに遅く、一護はユーハバッハを、斬月とともに一刀に断ったーーーー‼
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今週の鰤感想です( ^ω^ )
先週、ユーハバッハへ月牙天衝を撃った一護。それはあの藍染惣右介との共闘で、その阿吽の呼吸は素晴らしいものでした‼
やはり藍染の『鏡花水月』は発動していたのですね。そして、ユーハバッハの能力『全知全能』には、その効果が有った。
まさかここで、一護が鏡花水月が効かないことが役立つとは。流石ですね(*^_^*)
しかしまた、ユーハバッハが復活します。流石はラスボス。しぶといですね。藍染をその黒い霊圧で飲み込んだようですが、もしや藍染は、亡くなってしまったのでしょうか?
崩玉と融合した為、四十六室が『死なない』と判断し、無間に幽閉されてしまった藍染ですから、例え腕を無くし土手っ腹に穴を開けられたとしても、生きているように思うのですが。うーん…(-.-;)y-~~~
そして、一護と尸魂界の危機‼そんな時に現れたのは……やっぱり雨竜でした。
ユーハバッハは雨竜に銀の鏃を打ち込まれ、一瞬ですが能力を止められてしまいます。そこへ一護の一振りが‼
ヒビ割れた天鎖斬月の刀身の中からあの『斬月』が現れた瞬間、読者は皆、息を呑んだのではないでしょうか⁉
それに、この見開き頁の一護の表情。凄く良く有りませんか?きなこには、ただ熱くなったりガムシャラなどではない、何処か突き抜けた表情に見えます。
久保先生の素晴らしいセンスに、感嘆するばかりですね☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
それからこの後、ユーハバッハが自身の勘違いに気付くシーン。これまでどの様に未来視出来ているかの詳細は描かれて来なかった、ユーハバッハの能力『全知全能』。
もしやこれは、久保先生はW敢えてW描かずにいたのではないか?この結末の為に、伏せていたのでは無かったかと思います。
そういう所は、もう流石としか言いようが無いですね。
やはり、ユーハバッハの弱点は『眠っている時』。ハッシュヴァルトが見せた悪夢を、『ただの夢』として処理してしまった所だったのですね。確か、ハッシュヴァルトの能力は完全では無いようにハッシュヴァルト自身も言っていましたから、ユーハが『ただの夢』と勘違いしてしまったのも仕方が無いことかも。
何にせよ、完全なる能力『全知全能』も、やはり穴は有ったと言うことですね。
この『完璧を打ち破る』といったくだりは、マユリとザエルアポロ戦にも出て来ますし、久保先生の、或いはBLEACHの戦いに於けるテーマとも言えるものなのだと考えます。
あ。次週はBLEACH、15周年記念突破&伝説超最高潮センターカラーだそうです。
じゃあ、次回が最終回⁉かと思いましたが、どうやら違うようですよ。最終回はその次との噂が出ています。
話は変わりますが、今日近くで花火大会が有りまして、きなこは二階の窓から鑑賞しておりました。
花火って凄く綺麗で、ワクワクしたり感動したりしますよね。でも、終わってみると、妙に寂しくて…切なくなって…。
BLEACHも残すところ、後2回。
15年続いた大好きな作品の最終回を、しっかりと、この眼と心に焼き付けたいと思います。
きなこあずき
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