08/22の日記
00:58
★鰤感想(第685話)
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*ネタバレになりますので、コミックス派の方はご遠慮ください。
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「……漸く…片付けが終わりそうだよ。あと一区画ほどに石畳を貼り終えれば、一先ず完了らしい」
盃を傾け語る、在りし日の想い出。進むべき未来への見通しをーーー。されど返る言葉は無しーーー
盃を傾ける人物。それは総隊長、京楽春水。
「………十年か。時間はかかったけど、あの滅茶苦茶な状態からでも、何とかなるもんだねェ」
京楽が見遣るは、見事に復興した尸魂界。そして、あの双極の丘だ。
「総隊長ーーっ!もう時間ありませんよ!早くして下さい!」
七緒の声が聞こえる。
「……やれやれ。総隊長の忙し無さには慣れないね。山じいの凄さを思い知るよ」
呼ばれて、仕方無しに立ち上がる京楽。
「それじゃまた来るよ、浮竹」
そこに在ったのは、浮竹十四郎の名を刻んだ墓石であった。姿は無くとも、京楽は彼と、酒を君交わしていたのだろう。
再び名を呼ばれ、京楽は慌てて帰路に着いた。
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「……フン。やっと西五十五区が完成するかネ」
瀞霊廷内にしては、奇妙な形の建物が並んでいる。細い管の様な煙突からは、もうもうと煙が立ち上る。
十二番隊の隊舎であった。
「全く。モタモタと待たせてくれる……。これで漸く瀞霊廷全域に秘裏条網を拡げられるヨ。サテ……そうとなれば現地調査に向かうとするヨ。ついて来い!眠八號」
「はいっ!マユリ様!」
その形態をますます異形のものに変えた、涅マユリ。彼が呼ぶと、幼い少女は元気な声を上げた。マユリの娘である『眠八號』だ。
「…声が大き過ぎるヨ…。全くお前は…どうしてこうなってしまったのかネ…」
「はいっ!すみません、マユリ様!」
二人は連れ立って、何処かへ出掛け様としている。その行き先は、西五十五区だった。
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「お疲れ様です、更木隊長‼」
大勢の隊士からは声が上がり、恭しく頭を下げられる。十一番隊だ。中央に居る人物は、隊長である更木剣八。
「やかましいぞ‼昼間ッからそんな疲れるか‼」
せっかく礼を尽くしているというのに、この男には通用しない様だった。むしろ怒られてしまい、下級隊士らは慌てふためく始末であった。
「……そりゃそうと隊長…今日って一番隊舎っスよね?コッチでいいんスか?」
一角が更木に話しかける。左腕には副官章。この十年の間に、一角は副隊長になったのだろう。
「あ?何言ってんだ。十三番隊仕切りなんだから、十三番隊舎だろ」
剣八の答えに、一角と弓親は侃侃諤諤だ。本日執り行われる行事がどこでやるか、更木を始め一角を含め誰も分からないらしい。
「……いいか一角…そもそも俺が道によく迷ってたのは、やちるのせいだ!やちるの居ねェ今…俺が道に迷う訳が無ェ!わかったら、とっとと行くぞ!チンタラしてんなよ!」
そう言って剣八は、二人を置いて走って行ってしまった。慌てて追いかける一角と弓親。なんだかんだ言いつつも、いつもの微笑ましい光景である。
それを見た、とある人物。
「ん?十一番隊やんけ。なんで、あさっての方行ってんねん」
「道に…迷ってるんですかね…?」
「道に迷テル奴のスピードちゃうやろ」
五番隊隊長の平子真子。副官の雛森桃も一緒だった。雛森は話の流れから、剣八らを呼び止めてきますと、連れて来る気満々の様子。
「ウソやん、やめとき!俺らまで巻きぞえ食って遅刻したら、どないすんの!」
「でも…」
「デモもプリプロもない!ええ大人なんやから、放っとき!隊長命令や!」
「……平子隊長って…どうでもいい時だけ、隊長命令使いますね…」
「ははーーーん。価値観の違いやな!どうでもええ時には使てへんで!使いたい時に使てんねん!」
「………………」
あの藍染惣右介との戦いから十一年。ユーハバッハとの戦闘から十年。
五番隊の隊長と副隊長の遣り取りは、まるで阿吽の呼吸であった。
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「うおおおおおおッしゃアい‼‼」
ばか高い崖から声を上げ、飛び降りて来た一人の男。男は隊長羽織を着用している。
「お…俺ら無理ですよ、隊長ォ〜〜〜」
「気にすな!おどれらは後から来い‼」
崖上に取り残された数名の影。おそらく下級隊士達だろう。
「鍛錬場から出勤か。毎日精が出るな、射場隊長」
「日番谷隊長!いや…まだまだ儂は隊長の器じゃないですけん。この鍛錬を欠かしたら…隊長じゃ居れんような気がするんですわ」
男は射場鉄左衛門で、七番隊の隊長となっていた。そんな射場に、通り掛かった十番隊隊長、日番谷冬獅郎が声を掛けたのだった。
「…………そうか…。立派な心意気だ。隊長になるにはそういうものが必要なんだろうな…。誰かに聞かせてやりたいぜ…」
「わー!誰だろ!修兵ですかね⁉」
日番谷の嫌味を、サラッと受け流す乱菊。
「そうだな。よく聞いとけ修兵」
二人の会話に唐突に入って来たのは、九番隊隊長の六車拳西。修兵の名前を出されて、無視できなかったのだろう。
「聞きずてならないっスね、乱菊さん!」
ここで修兵本人も、割って入る。
「言っとくけど今のあんたの隊長の発言、こっち派だからね」
「俺こそ言っときますけどね!俺もうとっくに卍解修得してんですからね!」
「あたし結局それを見てないもーん」
「俺も見てねえ」
松本と檜佐木の会話に、とうとう日番谷まで口を挟んで来たのだった。
「卍解するするサギじゃないのー?」と松本。
「俺も見てねえな」と、何故か拳西。
「うそだあ!隊長は見てるじゃないですか‼しょっ…しょうがないじゃないっスか!あれからずっと使う機会なかったんだからー!」
卍解した筈の本人(檜佐木)が妙に焦りだすと
「言い訳じゃん」「言い訳だな」
拳西までも、再び松本側についてしまった。
「そっちつくのやめて下さいよ、隊長‼」
もはや修兵は二人のオモチャだ。
「……まあ、十年使う機会が無かったってのは、良い事なんじゃねえか。十年、平和が保たれたって事なんだからな」
三人の会話を遮って、日番谷が言う。その表情は、実に晴れやかであった。
「その十年の締め括りにーーー今日の式は、相応しいと俺は思うぜ」
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「遅い!何をしていた!」
一番隊隊舎。二番隊隊長である砕蜂の怒声が飛んだ。
「あァ?瀞霊廷一周してきたんだ。逆に早えェぐらいだろ」
と、一角、弓親を引き連れた更木が、平然と言ってのける。
「何故この大事な日に、瀞霊廷一周してきたのかと問うているのだが?」
二人の間に、険悪なムードが流れる。
「と、とっ…とりあえずお二人とも中へ入りましょ!ねっ、ハイ!どうぞ!」
仲裁役を買って出たのは、今や四番隊隊長となった虎徹勇音。
ー"姉さんも同じ隊長なんだから、あんなヘコヘコしなくていーのよ!"ー
ー"無理言わないでよォ〜〜〜〜…"ー
妹の清音に窘められる。清音の腕には四番隊の副官章。四番隊に移動し、副隊長になったのだろう。
「それでは、此より護廷十三隊新隊長着任の儀を執り行います!新隊長は中へ!」
十年が経過し、護廷十三隊は新しい顔ぶれとなった。矢胴丸リサの姿も見える。既に、八番隊の新しい隊長になっていた。
「……なんつーカオしてんだよ。心配すんな。緊張して足ヒネッたら、肩車してやるからよ!」
「う……っ、うるさい……!」
阿散井恋次に茶化されて登場した、その人物は
「十三番隊隊長、朽木ルキア!」
「はい!」
ルキアであった。髪が長く伸びている。
この日、亡き浮竹十四郎の後を引き継ぎ、ルキアが十三番隊長となったのだった。
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場面は転換し、技術開発局。
「あれ?隊長どこいった?……っと、そうか今日は例の新隊長のアレか」と阿近。
「いや。なんか復興地区の調査に行ったぜ」
「何でだよ⁉」
「副隊長のオメーが知らねえのに、俺が知るかよ」
鵯州からは無碍ない答えを返される。
「参ったな…しょうがねえ、呼んでくるか……」
「なんかあったのか?」
「いや……計器に妙な反応があるんだよ……。十年前の……ユーハバッハの霊圧によく似てる……」
計器に反応した霊圧の正体は⁉
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鰤感想です。大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんッ‼合併号で、2週間という時間があったのに、このていたらくです…(-_-)
いや…本当に時間が無かったのです。息子クンの夏休みの宿題がわんさかと。
直接手を出さないにしても、補助はしないと無理そうで、監督致す毎日…。
ちょっと、最近の夏休みの宿題って多すぎじゃない⁉思わず、文句の一つも言いたくなってしまうわ(u_u)
さて。前回、ユーハバッハを倒した場面で終わっていたのですが、今回はいきなり、その10年後となっていました。
浮竹は、……死んだのですね。まさかとは思っていましたが。まさに、身を賭して、命を懸けて尸魂界を、皆を護った浮竹さん。優しい彼らしい生き様でありました。
京楽さん、寂しいだろうなぁ( i _ i )
そして、我らが涅マユリ‼
わー‼また、なんっつう格好してるんですかぁ⁉ますます異形ぶりに拍車がかかってますよ⁉( ^ω^ )しかし、なかなか素敵なフォルムです。かのH.R.ギーガーを彷彿とさせる様な、滑らかでグロテスクな、格好良いデザインです(*^_^*)
マユリの10年後が見れて、良かったです‼
それから、新しい眠八號の姿も。
マユリ、また新しく作り直したのですね。現在、子育て奮闘中って所でしょうか。この二人の後ろ姿は、まさに親子ですね(*^_^*)うわぁ…
しっかし、ネムたん可愛いなぁ〜
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
剣八は相変わらず。やちるは、やはりいません。ま、そうですよね。剣八の卍解だったんですから。
繰り上がって、一角が副隊長に。弓親は三席。相変わらず三人で、お馬鹿やってるようで、微笑ましいですね(*^^*)
そして、七番隊は射場さんが隊長へ昇進。あの時、ワンワンは狼の姿になりましたが、亡くなってしまったのでしょうか?ハッキリとはさせない感じで終わっています。
十番隊は、日番谷が隊長、乱菊が副隊長と変わらず。ここは安定していますね。
日番谷、また少年に戻っています。やはりアレは、卍解した時だけの形態の様ですね。
で、九番隊も拳西が隊長、檜佐木が副隊長と、同じ面子です。こちらも安定の二人。拳西、復活して良かったです‼檜佐木も嬉しそうで、見ていて読者も幸せになりますね( ^ω^ )
それと、檜佐木、卍解修得したんですか⁉もう、だれが隊長になってもおかしくない力量じゃないですか⁉
けど、檜佐木…隊長って感じじゃないんですよね。なんか…可愛いんですよねー^ ^
四番隊は勇音が隊長へ。勇音はすっかり変わりましたねぇ。誰だか分からないくらい。女の子らしくなりました(=^x^=)
清音が四番隊へ移動し、副官に。尊敬する浮竹が亡くなり、彼女なりに考えたのでしょうね。勇音は大人しい性格ですから、今後四番隊は清音が仕切ってくれそうです。
あと、リサが八番隊に戻り、隊長になってます。現世で生活していたリサですが、京楽が戻る様に頼んだのでしょうか?良い選択です。
そして!そして‼今回の就任の儀の主役であるルキア‼
十三番隊隊長へと就任しました‼
髪も長くなり、女の子らしくなって、ますます可愛くなってましたね‼
ブカブカの隊長羽織に、キュンッとなっちゃいました‼♪───O(≧∇≦)O────♪
ああ、ルキアももう隊長なんだなぁ…
しかし、ここで技術開発局に異変が⁉
阿近が指摘するユーハバッハに似た霊圧、気になりますねΣ(゚д゚lll)
一護、霊王になる説をずっと言い続けて来たきなことしましては、これは一護の霊圧かなと思うのですが。
ユーハバッハも以前『一番幸せな時に絶望させる』みたいなことを言っていましたので、まさかのバッドエンドかと、気が気ではありません‼((((;゚Д゚)))))))
だって、マユリたん、復興地区へ調査行っちゃったからーーーッ‼Σ(゚д゚lll)
次はいよいよ最終回。重大発表も有るとの事で、ドキドキしておりますー‼
きなこあずき
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