短編
□占拠されたオレ
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いつだって、なにしてたって、苛つくくらい、あいつのことばっかり。
「日向くん」
「何だよ」
「今日も可愛いね」
「っ、何言ってんだよバカ!!」
「そんなとこも可愛いな、本当、襲いたくなる」
ほらまた。
俺の心情なんて全くわかっちゃいない、天然で鈍感なお前に困り果ててんだよ。
何の恥じらいもなくそんなこと言うから、こっちはもう身が保たない。
それ以上言われたら、俺はどうにかなってしまいそうだ…。
「ねぇ、日向くん」
「なんだよ…?」
いつになく真面目な顔と声色で俺の名前を紡ぐ六道。
『俺のこと、好き?』
―好きだよ、狂ったみたいに。
―でも言えないんだ、その言葉が。
一秒ごとにまた、お前が好きになっていく。
俺はお前に、占拠されてしまったようだ。
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久しぶりの更新なのに意味不すぎて泣ける
早く8巻出て欲しい!!