Dream
□大切な人
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俺もう・・・辛いよ・・・
剛兄・・・ごめん
俺は雄輔
俺には大切な人がいる
つるの剛士
剛兄は重い心臓病なんだ・・・
毎日車椅子で生活してる剛兄を見てると辛い
でもね俺は剛兄といると楽しいんだ
雄・直「剛兄おっはよ〜!」
剛「お〜雄輔・直樹おはよう」
雄「今日はね!一緒にDVD見ようと思って・・・じゃじゃーん!いっぱい借りてきたよ〜!」
剛「おお〜俺の好きなやつばっかりだな!ありがとな雄輔」
雄「ううん!俺剛兄に元気になってもらえればそれでいいんだもん!早く元気になってよ!!」
剛「おう!2人のためにも頑張るよ!」
いつもこんな感じで3人で楽しくやってるんだ
でも神様はそんな楽しい時間までも奪っていってしまう
am3:00
剛「ん・・・うぁ・・・っくあっあっく・・ゆ・・うす・・け・・な・・おき」
直「剛兄・・・?剛兄!!だ・・・雄兄!剛兄が・・・」
雄「ん〜?・・・剛兄!大丈夫?!ちょ・・・直樹!救急車!」
なんとか一命は取り留めた
だが剛兄の病状は悪化してしまった
雄「剛兄・・・大丈夫?」
剛「あ・・雄輔・・・ご・・めんな・・っ」
そう言いながら剛兄は泣いていた
直「どうしたんですか?」
雄「剛兄・・なんで謝るの?」
剛「俺のせいで・・・二人は・・辛いっよな」
雄「なんでそういう事言うの!俺は剛兄といれるだけで幸せなんだよ?!」
直「そうですよ!僕たちにとって剛兄が一番なんですから」
剛「ごめ・・んッご・・め・・」
そう何度も言う剛兄を見てるのはすごくすごく辛かった
剛兄は入院する事になった
看護婦「はーいこれ今日の食事ですよー」
雄「あ・・・ありがとうございます」
直「剛兄・・・これどうぞ」
そう言って直樹は剛兄の口へ食べ物を入れた
でもすぐに吐いてしまった
剛兄は食事でさえも・・・もう・・・出来なくなっていた
そんな日が続き
最悪な事が起こってしまった
俺は看護のせいかいつもイライラしていた
直「雄ちゃん・・・だめじゃないですか!ちゃんとシーツはたたまなきゃ!」
俺はそんな事だけで切れてしまった
雄「ああああ!もう俺はいやだ!疲れた!俺だって頑張ってるのになんで・・・剛兄のせいじゃんか!剛兄が心臓病なんかじゃなければ!」
そう言って俺は剛兄の車椅子を倒してしまった
直「剛兄!大丈夫ですか?!」
看護婦「ちょ・・っちょっとなにやってるんですか!先生!」
さいわい軽症ですんだが剛兄に俺はケガをさせてしまった
inロビー
直「ちょっと雄ちゃん・・・いくらんなんでも・・・」
雄「・・・俺って最低だ・・・よっな」
直「でも・・・俺も最近ちょっとイライラしてて言い方が悪かったですよね」
雄「直樹のせいじゃねえよ・・俺が悪いんだよ」
直「まあ・・・とりあえず病室に戻りましょう」
直樹に連れられて俺は病室へ戻った
剛「お・・・直樹・・・と雄輔・・か」
直「大丈夫ですか?」
剛「大丈夫だよ・・・」
すると俺は泣いてしまった
直「雄ちゃんどうしました?」
雄「俺・・・剛兄に・・・ひどいこと・・・ッ」
剛「雄輔・・・大丈夫だ・・から」
雄「ごめんな・・さい」
そう言った俺を剛兄は優しく抱きしめてくれた
剛「俺・・・は雄輔がいるだけでいいんだ・・・」
雄「・・・っくっくっひっくたっけっにい・・」
直「ちょっとちょっと僕を忘れてませんか?(笑)」
剛「ああ(笑)もちろん直樹も大切だぜ」
そうして半年の年月が経ち
剛兄は天国へ逝った
でも俺はもう泣かない
剛兄といれてすごく幸せだったから
いつまでも剛兄の事を想っています