Dream

□行かないで・・・
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直「俺・・・もう雄ちゃんとは生きていけない」


雄「え?いきなりどうしたんだよ」


直「俺には雄ちゃんしかいないのに・・・でも雄ちゃんは周りにいっぱい大切な人いるもんね」


雄「直樹・・・?な・・・直樹!」


そう言うと直樹は家を出て行ってしまった






半年後


剛「なあ・・・雄輔もう忘れようぜ?」

そう言っても雄輔は首を振るだけだった


雄輔の身体はもうぼろぼろだった


直樹が出て行ったショックで雄輔は精神状態が不安定になり言葉が発せなくなった

そしてしょっちゅう病気にかかり1週間ずっと高熱だった時もあった



そのせいか今では歩けなくなってしまい車椅子だ




剛「よーし!気分を変えるために湘南の俺の家に来ないか?」


雄輔は無反応だった


そうして雄輔は剛士の家に来ることになった


美紀「雄輔いらっしゃい!」


美紀や子供達といても雄輔は回復せず

俺は雄輔の食事や風呂などの世話をした


ある日俺が雄輔の部屋に入ると一枚の紙が置いてありこう書かれていた


(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・俺のせいで剛兄に迷惑かけてごめんなさい)


剛「ゆ・・雄輔!お前こんなこと・・・俺は迷惑だなんて思ってない!」


そう言っても雄輔は泣きやまなかった


俺はどうすればいいんだよ・・・




それからいつもどおりの毎日が過ぎていった


3ヵ月後


剛「雄輔!たまには出かけるぞ!!」


そう言って俺は雄輔を連れて家の周りを散歩していた


剛「雄輔〜!腹へっただろ!俺ちょっと食べ物買ってくるから待ってて!」



俺は近くにあったコンビニでおにぎりなどを買おうとしていた


コンビニのレジで並んでいるとどこかで見たことがあるやつがいた



剛「な・・・なおき?」


直「剛兄・・・さ・・・ん?」


剛「お・・お前今までどこに居たんだよ!!」


直「雄ちゃんに会わないように遠くの方で一人で住んでました」


剛「お前・・・なあ雄輔の事今はどう思ってる?」


直「今考えてみると俺はあの時余裕がなくて・・・雄ちゃんに悪いことしたなって思いました」

剛「そうか・・・なあ・・・あれ見てみろ」


そう言って俺は雄輔を指さした


直「あれは?」


剛「雄輔だよ」


直「!?え・・・嘘でしょう?なんで・・・車椅子・・事故にでもあったんですか?」


剛「ちげーよ・・・」

直「ならどうして?!」


俺は今までの事をすべて話した


雄輔がどうしてあんな風になってしまったとか

雄輔は今でもしゃべれないとか


すべて話し終えると直樹は泣いていた

直「そ・・・そんな・・」


剛「雄輔もお前がすっごい大切だったんだよ」


直「ゆ・・・っゆう・・」


直樹はそう言いながらコンビニの前にいる雄輔の所へ走っていった


直「雄・・・ちゃ・・・雄ちゃん!」


雄輔は凄く驚いていた


直「雄ちゃん・・・ご・・めッん俺・・のせ・・・い・・でこん・・なっ」


雄輔も泣いていた


そして俺も涙を流していた


直「ごめん・・ご・・めん」


いつまでも謝り続ける直樹


そしてずっと泣き続ける雄輔

そして俺は雄輔と直樹を抱きしめてこう言った


剛「これで・・・仲直りだ・・な?」


すると・・・雄輔が・・・


雄「は・・はい」


こうして俺達は今では3人仲良く暮らしている
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