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□関係の関係【シズイザ+ツガサイ】
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「つがるつがるー♪」
「…?」
ん?っと津軽は首だけ俺の顔(だけ)そっくりであるサイケのほうへと振り向く。その首元へサイケは思いっきり抱きつく。
「つがるーちゅーしよ?ちゅー♪」
「ん」
津軽は黙ってサイケにされるがままになる。…なんであんなピンクオーラ全開できるんだろうねぇ。俺とシズちゃんもいるっていうのに。
「んー…ぷはっ」
「…大丈夫か?サイケ…」
「うん♪つがるのちゅーすきだもん」
「ありがとう」
「えへへー♪」
「…バキッ」
このピンクオーラの中に一人ダークオーラを身にまとった男がいた。…シズちゃん。
「あぁーうぜぇ。うぜぇ」
「きゃーしずちゃんがおこったぁ!」
「サイケ、大丈夫だよ」
2人がまた抱きつくたびに彼の眉間に皺が増えていく。
津軽は何か察したのか、俺とシズちゃんが居る部屋からサイケを連れて出て行く。…いや、そんな…、2人にされるとか正直危ないんですけど。恐いんだけど。
俺はびくびくしながらもパソコンと向き合っていた。が、堪忍の尾が切れたのか、シズちゃんはおもむろに立ち上がり、俺から眼鏡を取り上げる。これじゃぁパソコンの画面が良く見えないか。
「ちょ、返してよ」
「少し付き合えば返してやる」
「な、何をー…」
と聞きつつも、シズちゃんがしようとしていることはわかる。
俺と至近距離まで顔を近づけると、俺が真っ赤になった顔を堪能した後ようやく唇を押し当ててくる。
いつもこれだ。
シズちゃんは津軽とサイケのあのような関係に嫉妬して、いつも俺にすがってくる。残念ながら俺はサイケみたいに素直じゃないし、可愛げないのに。
あぁ、だからか。だからこんな強引な方法でしかキスすらできないのか。
「んっ…、はっ」
「臨也っ、」
一回では満足しなかったのか、角度を変えては何度も何度も唇を押し当ててくる。飽きることはないのだろうか?とたびたび思うのだが、…されてる俺自身飽きていないのだからいいのかなぁと思ってしまう。なんというツンデレ。ごめんねシズちゃん。こんな俺で。
だからね、何度だって、
「…っなんか、今日長くないっ?」
「…気のせいだろ」
「んんっ…」
強引に、
それでもって極上に甘くキスしてくれる?
俺と君にはそういう関係がいいんだよ。きっと
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2011/6/25
pixivに漫画版をうpしました。よろしかったらどうぞ↓
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