本棚▼デュラララ!!

□知ってる【つくろぴ+シズイザ】
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「六臂さん!六臂さん!」
「…?」

ソファに座っている俺の前に立って心底嬉しそうな顔をする月島。…非常にむかつく。何がむかつくって、俺のいないところでこんな笑顔になってる月島にむかつく。

「俺、やっと道に迷わず駅までいけたんです!今日は誰にも聞かずにここまで来られたんです!」
「…あっそ」

ぷいっとそっぽを向くと、途端に月島は泣き出しそうな顔になる。…まったく、こいつはなんて面白い玩具なんだ。夜はあんなにも積極的だというのに。


「あ、あの…おれ、なんか六臂さんが嫌がること、言いましたか?」
「…」
「それなら言ってくださいっ…おれ、六臂さんに嫌われるのだけは嫌でー…ってぎゃっ!?」

月島の膝小僧を思いっきり蹴ってやると、月島はソファに俺を押し倒している状況になる。

「ろ、ろろろ、六臂さんっ!?」
「俺はなぁ、月島、」
「は、はぃぃいいっ!?///」


頬に触れるだけでこんなにもいい反応をしてくれる。これだからこいつのこと飽きないんだよなぁ。


「俺がいないところでそんなにも笑顔になっているお前が非常に目障りなんだよ」
「…え?」
「だから、お前は俺の前でだけ笑っててくれないか?」

ニコリと俺が営業スマイルを炸裂させると、月島は頭から湯気を出してそのまま俺の胸に倒れこんでくる。
…重いのだが。


「六臂さん…」
「何だ。重いぞ。馬鹿」
「好きです」
「…そんなこと、当然だろう?」


そのまま2人の世界に入っていくのに時間はそうかからなかった。


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「…入れねぇな」
「…ですね」


あぁもう。何してんだよ六臂と月島のやつッ!!人が留守中に…!

「あーあ。ソファ汚れるんじゃね?」
「そ、そんなこと平気で言うな!アホ!」

極力小さな声でシズちゃんに反抗する俺。
って、マジで汚されたらソファ使いもんにならなくなんじゃん!どうしよう!


「とめに入るか?」
「ちょ、それは無理っシズちゃん行って来て!」
「…俺の家じゃないし」
「変なところで遠慮すんなし!!」

シズちゃんの背中をぐいぐい押して中に入れようとするが、その腕を引っ張られ、立場が反転する。

「…え?」
「そうだなぁ。お前が俺のこと「好き、愛してる」って言ったら止めに入ってもいいぜ?」
「なッ!?///」

おまっ!俺を殺す気か!!

「言えるだろ?なぁ、臨也くんよぉ」
「うっ…わ、分かってるんだろ?」
「分かってても言葉にしてほしい」
「い、言ってるじゃん…」
「いつ?」
「…」
「あぁ、ベッドの上でしかいわねぇか」
「ば、ばかっ!///」

あーはいはい!!確かに俺は絶体絶命のピンチか、相当気が逝っちゃってるときにか言えないよ!!

「いえるだろ?俺のこと好きなんだろ?」
「す、す…」


好き、

たった2文字だろ。言える。絶対、言えるって。



「、き」
「あ?」
「す、…き」
「聞こえなーい」
「すきだっていってんだよっ…ばかっ!」

俺なりの、精一杯の声でそういうと、シズちゃんはふっと笑う。


「…当然だろ?」


そう言って俺の唇を奪う。


「ちょ、約束っ」
「まだ「愛してる」って言われてねぇーけど?」
「ふざけんなっ!無理!」
「おーおー。そんなに大声上げっと2人にバレるぞ?」
「っ〜〜!///」


あぁもう!!

シズちゃんの馬鹿!

こんなにも愛しているのに!




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管理人・ゆーかん
月島ヘタレ×六臂ドS
これは萌える!←




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