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□三角関係【グラバン←ガゼ】
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エイリア学園、バーンの部屋。
俺の部屋…なんだけど……
「何で2人がここにいんだよ。アホ」
「何でって、俺はバーンと一緒に居たいからね」
「私はバーンがこいつに毒されないか監視しに」
2人とも理由が意味わかんねぇし!!とりあえずグランが変態だってことはわかるけど、ガゼルのは意味がわからん!
「…だって俺ってバーンと…」
「だぁあああ!!お前は何を口走ろうとしてんだよ!」
「…ブチッ」
…おいおい。何でガゼルの血管が切れる音が擦るんだよ!あ、そうか。こいつはオカン的存在だから俺たちがふしだらなことを…、って、ふしだらなんかじゃねぇぞ!?そんなことしたことねぇからな!?
「バーン。これとは関わるな」
「これとは失礼だね。表出る?」
おっと!グランの裏の顔がっ…!やべぇ!俺はどうすればいいんだよ!
「いいよ。」
「駄目だよ!何か俺のせいでこういうのやめてくんない!?」
「よかったじゃないか、バーン。こんなに愛されてて」
「嬉かねぇよ!!うぜぇよ!」
抱きついてくるグランを交わしながら、俺はガゼルと交渉する。
「な、なぁ。もっと温和に解決できねぇの?」
「…バーンがグランなんかと一緒になんなきゃいいんじゃないの?」
…え。それはー…その。
「照れてるね。バーン」
「て、照れてねぇ!!」
といいつつ顔が自分でも分かるほどに赤くなってんのは分かる。ついでに胸の辺がすっげぇ苦しい。きゅぅっと締め付けられるような。
って、俺は乙女か!!
「乙女係ではあるね」
「それには同意」
「なんだよ乙女係って!!」
「この3人の中じゃ女の子ポジションじゃん」
「同意」
「うっせぇ!好きでこのポジ取ってるわけじゃ…」
「じゃぁバーンは僕に下に行けと?」
「あ、いや…」
それは、きもちわりぃな。悪いけど。
「…2人の世界に入らないでくれるかな」
「あ、ごめん、ガゼルっ」
「…ガゼルには素直なんだね、バーン」
あ、あれ…?俺って今ピンチ?
右には黒い笑みのガゼル。左には同じく黒い笑みのグラン。
「…もー、知らんッ!!めんどくせぇ!2人とも出てけぇええーー!」
「それはガゼルが出て行けば丸く収まるじゃん」
「こっちの台詞。グランが死ねばいい」
「死っ…!?そうかい、やっぱ表出ようか」
こんな俺の三角関係事情。
最後に言っておく、三角関係の真ん中ポジだけは何が何でもなってはならない。
俺の教訓にしておくことにしよう。