本棚▼デュラララ!!
□4/2新羅の誕生日【ALL】
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「首なし姫」
昔々あるところに、竹取の翁(シズちゃん)とその妻嫗(臨也)がいました。シズちゃんは姫を見つけるその日もせっせと竹を切り倒して…
「オラァアアアッ!」
≪ドサドサッ≫
もとい素手で竹を折ってまわっていました。
そして夕方ごろになるととある一本の「黄金に輝く竹」を見つけるのです。
「…竹か?コレ」
竹なので折って下さい。あ、ちゃんと印がついているところで折って下さいね?じゃないと中の人が…
≪バキッ≫
ってああああぁあ!!?
ちょっ!?中の人大丈夫なの!?
「…あん?首がねぇ」
く、首がない、だと!!?シズちゃんの馬鹿力でかぐや姫の首が折れたぁああ!というか取れたぁあ!
「うっせぇなぁ…首なんてありゃしねぇじゃねぇか」
シズちゃんと黄金の竹の周りには取れたはずの首がなく、美しい女性の胴体だけが竹の中に詰まっていました。
「≪こ、これ結構きついのだがっ」
「あ、PDAはあるんだな」
そりゃぁ、それがないと会話できませんし。
「≪と、とにかく早く出してくれっ!苦しくてたまらん!」
「この図、シュールだな」
「≪は、はやくっ!」
シュールな絵の美女を竹からすっぽりと抜き出すと、シズちゃんは真っ先に黄金の竹を担ぎ上げました。…って、え?
「≪お、おい。私を連れて行かないか、静雄」
「あ?…あぁ、そっか。着いて来い。逸れんなよ」
「≪あ、あぁ…」
なんだかシズちゃんはナイスバディの美女に興味が一切ないみたいです。…というのも大切な妻がこの寒い中一人でご飯を作りながら待っているから。早く帰りたいんでしょうね。
---翁の家
「しーずーちゃーん♪」
「っと」
竹を担いでいるシズちゃんに飛びつく妻、臨也。彼(彼女)はとても美しい顔をしており、ここらへんでは一番の美人らしい。
「今日はね、魚の煮付…け?」
ひょいっとシズちゃんの後ろを覗くと、そこには見たこともないようなナイスバディの首なしがいた。
「…!!?浮気!?」
「ちげぇから」
竹でバコーンと臨也の頭を叩くと、さっそく温かいご飯がおいてある囲炉裏の間へ移動するシズちゃん。
「…≪作者の都合なんだ、ここにおいてくれないか?」
「…ったく、なんでウチなんだよ。面倒だなぁ」
もうちょっといい人ぶってください。お願いしますよ。原作では翁と嫗、いい人全快なんですから。
「…しょーがないなぁ…勝手にしてよね」
「≪恩にきるぞ。臨也」
「貸しだからね。今度タダで仕事してよ」
「…≪か、考えておこう…」
「アリガトウ♪」
えーっと、今のなかった会話にしてください。すいません。