そのいち

□恋でしょうか
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「ルカぴょーん」



蜜柑の可愛らしい声が
ルカの名前を呼ぶ。



名前を呼ばれたルカは
少し嬉しそうに返事をする。






ルカは蜜柑のことが好き。




ずっとルカを見続けてれば
本当によく分かる。





でも蜜柑はそんな気はないらしい。
それはルカも気が付いている。




なら、どうして蜜柑のことを
諦めないの?









『ねえ、ルカは
蜜柑が好きなのかな?』



その日の夜、棗の部屋に
遊びに行った時に
棗に聞いてみた。





「はあ?知らねー」



相変わらず、冷たい返事。
可愛いルカとは大違い。





『だって、私はずっと
ルカのこと見続けてたんだよ!?
それなのに、どうしてかな』



気分的には 私のルカ って感じ。





「お前、本当にルカのこと
好きなのかよ」




え…、棗は何を
言っているんだろう。


私は本当にルカのこと
好きに決まってんじゃん。


ずっとずっと見てきたんだもん。




「男として?」



ルカを男として…?






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