そのいち
□小さくなった私
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蜜柑が棗とルカに事の経緯を話す。
「とりあえず陽ちゃんはお仕置きね」
蛍がハリセンを持つ。
陽ちゃんが走って教室から出ていった。
「名無しさん、部屋に帰るぞ」
『あ…うん!』
棗と付き合ってから、私は
いつも棗の部屋にいる。
勉強するときも、寝るときも。
「大丈夫なん?」
蜜柑が心配そうに覗き込む。
『大丈夫だよ!
棗もいるし、意外と平気!』
蜜柑とお話ししていると
突然身体がふわっと持ち上がる。
すごく近くで香る棗の匂い。
抱っこされてることが分かった。。
「帰るぞ」
『みんな、ばいばい!』
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