PrinceV
□アディクト
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ずっとずっと離れていたくないくらい大好き。大好きや愛してるを幾度となく囁いてもまだまだ足りない。どこが好きかと尋ねられれば全てだと即答で言える。
「リョーマ、好きだよ」
「知ってる」
彼は当たり前のようにそう返して私の髪の毛を撫でる。リョーマはあまり好きとかそういうことを口に出さない人。付き合った当初は言ってほしい!なんてせがんだけど今はそんなこと言わない。その代わり彼は態度で示してくれるから。
「名無しさん」
そう名前を呼ばれて顔を上げれば唇に噛み付くような甘いキスが舞い降りてくる。短いキスを角度を変えて何度も。今度は息を吐く暇さえ与えない、ぬるりととろけるような深いキス。身体中の力を彼に委ねるようにぎゅっと抱きつくと更に強く抱きしめてくれる。ゆっくりと唇が離れるとき、銀色の糸が私たちを繋いでリョーマはそれを舐めとる。
「力抜けすぎ」
身体の力が入らなくて唇が離れたあとも彼にもたれ掛かったまま。それをちゃんと支えてくれるリョーマの手は私の頭からゆっくりと撫でるように腰まで下りてきた。くすぐったくて身体をよじると思いっきり腰を引き寄せられる。パッと顔を上げると彼は更に男の顔。その表情にぎゅっと心臓を掴まれた気分。そしてまた甘ったるいキスが下りてくる。多分それが合図なんだろう。
アディクト
(君に中毒)
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甘ったるいのを書きたかっただけです。
意味が分からなかったらすみませんっ;
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