ユーレカ
□落ちていく
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夜、ペルソナって奴に呼ばれて瞬間移動でどこかに連れて行かれた。意味が分からずにいるとそこで見ていろ、と言われる。何が何だか分からないけど制服を着た奴らが何人か現れた。そしてペルソナが行けと命じたのは…悠?彼女は何も言わずにたくさんの敵らしきところにスッと前に出る。それから彼女の姿が霧で見えなくなった。そう、この前俺に使ったみたいに。あれが悠のアリスか。
「舞姫だ!」
敵の誰かがここまで聞こえるくらい叫んだ。舞姫?もしかして悠のことか?
そのうちに敵のそんな叫び声が悲鳴に変わり、更に叫び声も消えた。これが危力の任務?あいつはこんなことどれくらいやっているんだろう。それをして何を感じているんだろう。
「お前も戻るぞ」
悠たちがいなくなったあと、再びペルソナと瞬間移動で学園に戻った。もうとっくに日付が変わっている。俺より少し早く戻ってきたであろう彼女の部屋の前を通ると部屋から明かりが漏れていた。毎日ではないと思うけどあいつはこんな時間に帰ってきているのか。
「…守りたい」
部屋の電気を付けて自然と出てきたその言葉。守りたい。そんな甘い世界じゃないとは分かっているし、踏み込まない方が今度の為だとも分かっている。だけどあいつがあんなことをしているって知ってしまったからには何もせずに引き下がれるか。俺が何もかもから守ってやる。
落ちていく
(君のためなら構わない)
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