ユーレカ

□くだらない紆余曲折はいらない
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あいつの瞬間移動のアリスのおかげで俺はもう本部に着いた。そこから行く先はただひとつ。初校長やペルソナならきっと悠の居場所を知っているはず。俺は初校長の部屋の扉をノックすると、入れと中からすぐ声がした。




「こんな時間に何の用だ」


「悠の居場所はどこだ」


急に何だといつもと変わらない表情で言う。とぼけんな!と食ってかかれば、初校長が嫌に耳に残る大人びた溜め息を吐いて俺のことをじっと見た。




「それを知ってお前はどうする?」


「助けに行くに決まってんだろ」


そんなの愚問だ。それだけのために移動してもらってこの場所へ来たんだから。その思いが伝わったのか、ただ呆れられたかは分からないけど何も言わずに初校長が机の引き出しからアリスストーンを取り出した。




「勝手に行け」


引き出しから出したアリスストーンを俺へ投げながら初校長が言った。以前悠が1人で任務を行っていたのを何もできず見ていた頃とは違う。俺は悠を守れるようになったはずだ。助けて、と頼んできたあいつの分も俺は悠を守ってみせる。俺はアリスストーンを使って瞬間移動をした。







くだらない紆余曲折はいらない
(守りたいから守る)




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