AliceU

□泣き叫ぶ夜
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この学園に来たときから私は危力系に所属している。入学したそうそう、初校長のお気に入りになった。


私のアリスは痛みのアリス。莫大な力で大勢に痛みを与えることが出来るが、人に与えた半分の痛みが自分に副作用として返ってくる。





こんな学園も初校長もペルソナも任務も大嫌いだった。でもそこに唯一の光が現われたのだ。





日向棗。年齢は私と同い年。最初の印象はお互い最悪だったけれど、いつの間にか惹かれ合っていた。
思いを伝合い、晴れて恋人という名前になった時、棗から自分は命を縮めるアリスの形だと言われた。私も自分のアリスの副作用を話した。





…確かその時からだ。私の任務がピタリとなくなったのは。そしてそれに反比例するように棗の任務が急激に増えた。


あまり勉強が出来ない私でもこれが何の意味かぐらい分かった。棗がペルソナに頼んで私の任務を減らしたんだ。その代わり棗が私の任務をしている。





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