スターダスト

□来世にでも、また
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最近どうも初校長の様子がおかしい気がする。何でかって聞かれるとよく分からないけど。それでも何か違う。それに妙な悪い予感が私の心の中でぐるぐると渦巻いている。







『…何か隠してますか?』


「何故そう思う?」




ある日気になったので聞いてみたら、やっぱり何故?と聞かれた。だから分からないけど、ただ何となく。





「私は名無しさんに嘘をついたりしないからな」




初校長から質問したことと全然違う言葉が返ってきた。….彼は一体何が言いたいんだろう。だから信用しろって意味?それはいつになっても無理なお話なのです。







学園に入学し、初校長のお気に入りになって危力で堕天使という名を付けられて以来、彼を信用したことはない。だからここに入る覚悟を決めたとき、わざわざあんな条件を付けたのだ。念には念を、って言ったら変な感じだけど。




『万が一、私が命を落とした場合やアリスを失った場合もその約束は続くこと。それともし貴方が約束を破った時は、ここから出すこと』




この約束を使う日が来なければいい、と思ったけど、それでは私はずっとこの中にいなければならない。何とも複雑。



でも自分の全てを捨てる覚悟でここに来た。願うことはみんなが安全で普通に学園生活が送って欲しい。





だけど自分のことを願うとしたら、棗のこと。そもそも急に消えた私のことをどう思っているんだろう。見つけ出してくれなくてもいいから私のことを忘れないでほしい。
それだけ叶えてくれるなら神様を信じてあげる。








来世にでも、また
(次に期待します)






-continue-




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