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□年下で生意気
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真夏のある日。


もう夏休みが始まっているのに、学校にはたくさんの女の子たちがいる。




「きゃーっ、不二先輩!」


「手塚先輩、こっち向いて下さい!」



女の子たちの熱烈な黄色い声援が飛んでいる。

その声援に笑顔を振りまく人もいれば、完全無視する人など様々。



しかし私も女の子の黄色い声援を馬鹿にするどころか、その内1人なわけで。





「菊丸ビーム!」


『きゃーっ、菊丸先輩かわいい!』



大好きな大好きな菊丸先輩。私もこの人目当てで学校に来ている。



自分で言うのも何だが、私は可愛らしい人が好き。


特に菊丸先輩を見ているだけで、胸がきゅんきゅんする。




だから彼みたいなタイプは苦手。
私より年下なのに大人ぶったような口調で、いつも自慢気で生意気な1年ルーキー。




「名無しさん先輩」



ほら来た。





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