私は、雨宮名無しさん。
青学テニス部の生意気ルーキー、越前リョーマくんの彼女です。
今日は放課後、私の部活がないから内緒でリョーマくんの部活姿を見に行こうと思ったんだけど…。
彼が今日は委員会当番だってこと、すっかり忘れてた………。
『このまま待ってるべき?それとも1回戻ろうかな……』
しかし、そんなことを悠長に考えている場合じゃなくなってしまった。
前、リョーマくんに言われてたことをその場になってやっと思い出した。
…見に来るのはいいけど、桃先輩や菊丸先輩には捕まらないでよね…―。
それなのに、今目の前を歩いているのは、何を隠そう桃先輩と菊丸先輩の2人。
リョーマくん、ごめんなさい…!
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