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□Like or Love?
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放課後の3年の教室。
私たちの他には誰もいない。
ここで甘いムードになるというのは
きっと少女漫画の中だけだと思う。
だって、実際は……。
「こんな文章も分かんないの?
名無しさん先輩、3年だよね?」
溜め息交じりで私が傷つくことを
容赦なくズバズバと言ってくるのは、
テニス部1年生の越前 リョーマくん。
ちなみに私は男子テニス部のマネージャー。
何故か英語の成績だけが極端に悪くて
担任が竜崎先生に報告してしまった。
「名無しさん、リョーマ」
部活をしているテニスコートに来た
竜崎先生が私たちを呼んだ。
『なんです…っ痛!!』
「この、バカたれ!!
どれだけ英語の成績が悪いんだい!」
竜崎先生のところに行った瞬間、
頬をむぎゅっとつねられた。
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