パコーン パコーン
規則正しい音が夕日で赤く照らされているテニスコートに鳴り響く。
見ていてこれぞ青春って感じ。
その中でも小さいながらも青いレギュラージャージを身に纏っている1年レギュラーがいる。
それは私の彼氏、越前リョーマ。
流れる汗がきらきら輝いて、誰もが認めるくらい格好いいと思う。
女の子たちが黄色い声援を贈っているのも頷ける。
窓際からそんなことをぼーっと考えると、お疲れ様でした という声が響く。
どうやら部活が終わったらしい。
再びテニスコートに目を向けると1年生たちがバタバタと片付け始めていた。
『さてと、そろそろ行こうかな』
タイミングを見計らってバックを持ち、教室を出ていく。
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