『うー…、身体がだるい…』
3限と4限の休み時間。ふらふらの身体を起こし、保健室へ向かった。
実は朝から熱だろうと気が付いていたけれど、私は学校を休むのがどうも苦手。それが理由で学校まで来たけど……もう限界です。
あと数メートルで保健室。何とか保健室の扉に手を掛けたが、
扉に「出張中です。ご用の人は職員室に行ってください」と書いてある。
『今から職員室戻る気力ないよ…』
道順的に職員室を通り過ぎて保健室。なので職員室に行くには戻らなくてはいけない。
試しに扉に手を掛けてみると、開いた。そのまま、流れ込むように入った。微かにアルコール消毒の匂いが鼻につく。
本来はベッドまで行くべきだが、もう体力も気力もなく一番近くにあった椅子に身体を預けた。
『ここでいいやー…』
すうっと目を閉じ、ここまで頑張った身体を安静にする。しかし、次の音で我に帰った。
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