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□お隣さんからの発展
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「あ、リョーマくん」



とことこと足音に
効果音を付けるかの様に
リョーマのところに歩いていく
竜崎 桜乃ちゃん。





髪が長くて
ふわふわしている
女の子らしくって

私の完敗って感じ。








越前くんと私はお隣の家。



同じ中学校に入り、
朝会っても声を掛けられない。


つまり、そんなにしたしくない。






だけど、たまたま越前くんと
越前くんのお父さんがテニスを
しているのを見たことがある。




その時、見とれていると。


「あ」


越前くんに気付かれた。




『あ、すみません!!!!
勝手に入って、勝手に見ていて!!
今すぐ出ていきます!!!!』




私は必死で謝って、
その場から走って逃げた。


それが初めての会話。





印象は最悪だろう。

クラスも違うし、
そこから会ってない。






放課後になって帰ろうかと
外に出た。



その時に、越前くんと
桜乃ちゃんを見た。






桜乃ちゃんは頬を赤く染め
楽しそうに笑う。


話が終わったのか、
越前くんに手を振っている。

越前くんは振り返してないけど。



そんな一つ一つの行動が
同じ女の子として可愛くて、
桜乃ちゃんは越前くんのことが
好きなんだなって思う。





そんなことを考え、
1人で俯きながら歩いていると
ドンッ と人にぶつかった。





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