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□図書室の常連さん
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『あの…これ借りたいんですけど』


「ん」



ただの短い返事。
でもこんな他愛ない返事が
ただただ嬉しくなる。





私が図書室に通い始めて2週間。

本は好きじゃない。
こんな静かな空間も苦手。



それなのに私が図書室に通う理由?





最初はただの綺麗な男の子。


私はこのタイプが苦手。
こういうタイプの人は、
誰もが自分のことを好きになるだろう
と、勝手に思っているからだ。





だけど、越前くんは違う。


部活をしている越前くんをたまたま見た。



わくわくしている顔。
決めた時の生意気な顔。
きらきら輝いている顔。


そんな表情をする君に恋をした。



そして、そんなあなたに関わる理由がこれ。




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