すごく晴天の日曜日。
私は大好きな彼のテニスの試合を応援しに試合会場に行った。
会場に着くと、大好きな彼…リョーマくんの試合が始まるところ。
「名無しさん先輩、来てくれたんだ」
『もちろん!リョーマくん、頑張ってね』
フェンスの近くに来てくれた1つ年下のリョーマくん。
ある日突然、リョーマくんに「付き合ってよ」と言われてから、ずっと私はリョーマくんの彼女。
彼はモテるし、少し不安にもなるけどそれを掻き消してくれる程の愛に私は包まれている。
「試合に勝ったらさ、ご褒美くれない?」
『リョーマくん、負けないじゃん』
改めて 勝ったら…なんて言われても多分彼は勝つだろう。
「まあね。まあ、一応約束」
彼がこんなに自信満々なのには、ちゃんと努力という裏付けがあることを私は知っている。
『わかった!じゃあ頑張ってね』
私が了承すると、彼は一瞬だけ口角が上がり、コートに向かった。
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