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□隣の席の君
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『はぁー…不二先輩、本当にかっこよすぎるよ』



今日は早起きをして、青学テニス部の朝練を見に行った。


お目当ては不二先輩。
この学校に入ってまだ3ヶ月だが、私は一目見たときから不二先輩一筋。




朝練をしていた不二先輩が素敵すぎてその余韻にしばし浸っていると、いつものあいつが隣の席から口を出す。




「アンタ、うるさい」


『いつもアンタアンタって、私には雨宮名無しさんって名前があるの』


「じゃあ名無しさんって呼ぼうか?」



にやっとしながら言う、不二先輩と同じテニス部で隣の席の越前リョーマ。




「雨宮さんでお願いします」


私がそう返すと、彼は机に伏して寝た。




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