そのいち

□いちごみるく味
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「名無しさんちゃん、これあげるよ〜」



ナル先生に呼び止められて私の両手にコロンと落とされたのは、小さなイチゴミルクの飴。



セントラルタウンに特別に売っているような物ではなく、ごくごく一般的な飴。




『ありがとうございます!』


大好きなイチゴミルク味の飴を口の中に投げ入れ、思わず鼻歌が出るほどご機嫌になる。


舌で転がすと何とも言えない甘い味が口の中に広がった。





機嫌が良いまま、大好きな棗の元に向かうことにした。





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