そのいち

□初等部へ
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俺にはすげぇ不安なことがある。
それは愛しの彼女、名無しさんについて。






『翼〜!』



可愛らしい声で名無しさんのいる初等部に来た俺のところにドタドタと走ってくる。


途中で神野に怒られるんじゃねぇかと思っていたら、やっぱり怒られていた。




ガミガミと神野から説教を受けて、目を盗んでやっぱり走って抱き付いてきた。




『翼、会いたかった!』


ずっと翼先輩と呼んでいたけれど、俺が嫌と言ったら素直に名前呼びになった。




「俺も」


廊下でこんなことをしている俺たちを免疫のない初等部生は、驚いている。





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