『……な、つめぇ…』今は夕暮れ時。いつもは煩い教室には棗と私しかいない。さっきからずっと、棗から深くて甘い甘いキスが落ちてくる。苦しくても離してくれない。既に私の身体中の力が抜けて立てない。しかし、崩れ落ちることも許してはくれない……。理由は分かってる。私が中等部の人に呼び出されて告白されたからだ。それが何らかの手段で彼に伝わったんだろう。でもね、ちゃんと無理ですって、お断りしたんだよ……?. →次へ [戻る] [TOPへ] [しおり] カスタマイズ ©フォレストページ