二つの世界の者達

□事件発生編
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【第3章*…*事件発生?!】


保健室で、たわいない会話をする――
満月、綱吉、獄寺、山本。


――…そこへ、


「沢田さん! 大変です!」


血相を変えた少女が、慌てた様子で入って来た。


「! ユニ?!」


入って来た少女の名は、ユニ。
満月達のクラスメートだ。
普段は笑顔が可愛い女の子で、食堂で手伝いをしている。
そんなユニの慌てた様子に綱吉は驚く。


「どうしたの?!」

「実は…ランボさんとクロームさんが訓練施設に!!」


訓練施設というのは、モンスターと呼ばれる獰猛な生き物が放し飼いにされている場所…――。
まさに、訓練施設というワケだ。
大して強いモンスターはいないが、油断すれば命取りだ。
おまけに、僅かながら強いモンスターも紛れている。


「えぇ?!! でも、訓練施設は…」

「この間、危険なモンスターが迷い込んで来たとかで…今は立ち入り禁止のはずだろ?!」


綱吉のセリフに続くように、山本が慌てて話す。


「はい……そうなんですが……」


――…ユニは、経緯を話し始めた…。


「ランボさんが、モンスター退治すると言い出して……ダメだと言ったんですが…」

「アホ牛が聞くワケがねーな」


ランボの性格なら知り尽くしている獄寺。
相槌を打つように、考えを言葉にして漏らす。


「はい……ランボさんは…訓練施設へ行ってしまいました……それで、たまたま近くにいたクロームさんが……」

「助けに行ったのか?!」


いつもは明るい山本も、思わず声を荒げる。


「……はい…」



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