アラウディの…部下?

□私の日課編
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警察犬訓練場で――…。
アラウディに、知火を抱き締められる――。


「“知火”何があったの…?」

「――…っ!!!」


――耳のすぐ近くで聞こえる、貴方の声……。
私は――貴方に……。


《怖いんです》


最初は暴れていた知火は、すっかり大人しくなっていた――。


「…怖い?」

《いつか、この力で皆さんやアラウディ様を傷つけるんじゃないかって》


彼女は――震える手で携帯に言葉を打った。


「そんな事?」

「!!!?」

「そんなの、君が自分の力を制御出来るようになればいいだけだよ」

「!!!」

「出来ない…なんて言わないよね?」


――そんな簡単な事じゃないんだけど…でも、アラウディ様にそう言われると出来る気がしてくる…。
………私……出来ないって決めつけて、逃げてたのかな……?


「…………」

《出来ます》

「そうだよ。逃げて貰っては困る」

「!!!」

《気付いてたんですか?》

「当然だよ」

「…………」


この一言に、なぜか私は笑顔が出た。


「…!」


アラウディ様は、気付いてた。
私が、ただ逃げてるだけだって事に――。


「……所で、いつまで抱き合ってるんです?」

「!!///////」


バッ!!
Dに指摘され、知火は恥ずかしくなり、慌ててアラウディから離れた。


「………」

「知火……俺達は仲間だ。何かあれば、絶対に守る。だから、俺達には頼ってくれ」


そのジョットの言葉の瞬間、頬を赤くした彼女は――涙目のまま微笑んだ――…。


「!!!//////」


この時……全員が、ドキリとしたのは――ここだけの話……。


《ボス、またボンゴレに入れて欲しいのですが、いいですか?》

「元々、お前の脱会を許可した覚えは無い」


優しく微笑むジョット。


「!!!」


――…ボス……。


《ボス、ありがとうございます!!》

「気にするな、知火」


知火は、ジョット達と一緒に……アジトへ帰った――…。
――…途中……微笑んできたアラウディに、彼女は顔を更に赤くした――。



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