アラウディの…部下?

□私の日課編
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引き取られたクールは――…。


「わん!!」

「よし!! よく出来たな! クール!」

「わん!」


褒められ、誇らしげに胸を張るクール。


(カミルは……立派に訓練をしておったのじゃな……)


ふと、よぎるカミルのクールへの想い。


「…? わん!!」


もっと訓練する、と言わんばかりに、クールは叔父の腕の裾を引っ張る。


「おぉ……そうか……まだ訓練するか」

「わう!!」


――…命令するのは、彼じゃない。
よく出来た、と褒めてくれるのも…彼じゃない。
頭を撫でてくれるのも…彼じゃない。
傍に居て名前を呼んでくれるのも……彼じゃない。
それでも――…。


「わん! わ…――?」


いつか――…彼に褒めて貰う、頭を撫でて貰う……。
ずっと傍に居て、名前を呼んで貰えるような――。


―――クール!


そんな――…いつかのような時が来るまで…。
彼との夢と一緒に……待っていましょう――…。


「…!!」


………今…呼んでくれた気がした――。
…………呼んでくれたよね――?



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