アラウディの…部下?
□私の日課編
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応接室で開かれた、祝賀会――。
「ん…//////」
「…………」
「えへへへ♪///////」
にへらっと笑う知火。
(完全に酔ってるね…)
あの後、酒を飲み終えた途端に、完全に酔ってしまった彼女。
「すっかり酔ってしまったな」
微笑ましく苦笑するジョット。
その隣で、Gは呆れ顔で――
「ホントに、酒に弱ぇな。コイツ」
と言い捨てる。
「まあ、知火らしいでござるな!」
そう言いながら笑う朝利雨月は楽しそうだ。
「アラウディ。彼女を部屋まで連れて行ってあげてはどうです?」
飲みかけのワイングラスを片手に、Dが提案する。
「僕がかい?」
「アラウディの方が、知火は喜ぶんだものね!」
料理をほおぼりつつ、ランポウも賛同。
「…………」
結局、知火を部屋まで連れて行く事になった、アラウディ。
(ここが知火の部屋…)
彼女の部屋は、とてもシンプルで、最低限の家具とぬいぐるみが数個あるだけだった。
「ん…?//////」
「! 目が覚めたかい?」
ベッドに寝かせた所で、知火は起きた。
「……アラウディ様ら///////」
何処か、甘えるような声と笑顔――。
「――!!」
「大好き!!///////」
――ギュッ!!
「…!!」
ぐら……。
勢い良く、不意打ちの抱きつき。
流石のアラウディでも、支えきれずに尻餅をついてしまった……。
「っ……!」
少なからず、イラッとしたアラウディは顔をしかめる。
「! ゴメン…? アラウディ…? ぐす……///////」
瞳に涙を溜め、上目遣いにアラウディに謝る。
「……!!………ハァ」
「??//////」
知火は首を傾げる。
「君は厄介だね…」
「…ぐす…私の事、キライ……?//////」
今度は、少し困り顔をする知火――。
「!! くす…さぁね…? でも、そうだとしたら…?」
「!! やだぁ…キラわないでぇ…///////」
「くす……」
軽く微笑んだアラウディは、彼女の頬にキスを落とした――…。
「……?///////」
「…じゃあね、お休み…」
さら…と知火の髪を、軽く撫で上げて――…。
「…///////」
もう一度、彼女をベッドに寝かせ……。
頭を軽く撫でてから、アラウディは部屋を出た――。
「また明日……」
と微笑みながら――囁いて。