アラウディの…部下?

□私の日課編
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巨大蜘蛛を捜索する事になったジョット達。
今は、作戦会議(?)をしている。


「知火は、どうするのだ!?」


知火を見ながら、ナックルはジョットに問う。


「知火には、誰か護衛を付ける」

「確かに、知火一人では危険でござる」

「蜘蛛の前だと、力も使えねぇみたいだしな」

「じゃあ、誰を護衛に付けるんだものね」

「もう決めてある。……アラウディ、頼めるか?」

「……構わないよ」

「決まりだな。次は捜索の方だが、朝利雨月はランポウと行ってくれ」

「ランポウとでござるか。よろしくでござる!」

「T世に頼まれたら、断れないんだものね」

「俺とGとナックルは、三人で捜索する」

「了解だ」

「究極に了解したぞ!!」


結果的には…ランポウと朝利雨月、ジョットとGとナックル。
この二組で捜索する事になり、アラウディは知火の護衛という事に決まった。
そして、ジョット達は護衛のアラウディと彼女を医療室に残し、巨大蜘蛛の捜索を開始した。
ジョット達が捜索している間、医療室の二人は……。


「ボス……大丈夫かな」

「気になるの?」

「ぇ? 普通…気になりません?」

「ならない」

「即答ですね」

「…群れるのは嫌いだよ」

「……アラウディ様らしいです」


苦笑した――その時、


「わん!!」

「あ! 雲流! 今まで、ドコに行ってたの?」


知らない内に、雲流が部屋に入って来ていた。


「わふ♪♪」

「まっ、いっか」


ひょい!
知火は雲流を抱き上げた。
雲流はソファーに座っている彼女に、大人しく抱かれている。
そんな雲流の頭を、彼女が撫でていた時――…。


ガサガサ!


「!!!!」


あの音が聞こえてきた……。
知火はビクッと体を震わせる。


「…? 何?」


アラウディには聞こえなかったのか、不思議そうな表情で彼女を見ている。


「…っ…!!!」


今度は怯え始める彼女。
既に、アラウディの声が耳に入っていない。


「…………」

「…ぅっ………」


二人に…沈黙と奇妙な緊張感が流れた――。



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