アラウディの…部下?

□私の日課編
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丁度Dが彼女にワケを話そうとした時、


「! 知火!! とD?!」


蜘蛛を捜索していた、ジョット達が二人を発見した――。


「…遅いですよ、T世」

「おい! 知火のヤツ、どうしたんだ!?」


知火の様子を疑問に思い、Gの荒々しく聞く。


「あぁ…どうやら、蜘蛛に噛まれたようですね」


既に知火は眠っていて、Dの言葉を疑う者はいなかった…――。


「蜘蛛にだと!? では、まさか毒か!!」

「そのようです」


……本当は高熱と眠るだけの薬なのだが、彼女自身はかなり苦しそうに見える。
しかし、ワケを知っているDは冷静に話していく。


「毒ならば、早く医療室へ!!」

「運ぶ時は、あまり揺らさない方がいいですよ」

「何でだよ!?」

「あまり揺らすと、毒が早く回ります」



×  ×  ×



医療室へと向かったジョット達。
すると、Gが残り守護者に連絡しておいた為、既に医療室前にいた――。

「知火はどうなんだものね!」

「とにかく、熱が酷くてな…」

「熱って事は…やっぱり毒……?」

「恐らくな……」

「そんな……」


ランポウは顔を青ざめながら、壁に寄り掛かった……。
――それから知火をベッドに寝かせると、全員の間に沈黙が流れた――…。


「…………」


全員は何とかしなければと思いつつも、どうしていいか分からず……。
ただ…沈黙だった。
その沈黙を、


「ねぇ……」


アラウディが破った。


「何だ…?」

「解毒剤とか……作れないのかい?」

「!!」

「確かに…血液から成分を調べれば、作れるかもしれませんね……」


Dがそう言った時、窓からレインが入って来た。
…手に、小さな小瓶を持って……。


「久しぶりね。解毒剤ならあるわよ」


微かな笑みを見せるレイン。


「…………」


来ましたね……レイン。
さぁ………貴女の計画通りに進んでいますよ――…。
あの時の電話で話した…――計画通りに……。
――…後は…彼がどう出るか…――。


「…………」


……計画通り…ね。
知火をこんな目に合わせるのは、嫌だったけれど……。
さぁ――どう出るかしら…――?



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