アラウディの…部下?

□私の日課編
38ページ/41ページ




突如現れたレイン。
それも、彼女を治す解毒剤を持って…。


「!!? レイン?!」

「久しぶりね」


別に会いたくもなかったけれど。


「あぁ…それより、薬があるのか?」

「あるわ、これよ」


手に持っている小瓶をジョットに見せた。


「これが……早速飲ませよう!」

「どうやって飲ませるでござるか…?」

「…こういう場合、口移しでしょう」

「!!!」


Dの提案に、レイン以外の全員が驚愕する。


「それは…」

「んな事出来るかァ!!」

「知火は女だからな…さすがに、それは出来んな…」

「同感でござる…」

「しかし、このままでは知火が危険ですよ?」


全員がしぶる中、Dが冷静に指摘する。


「しかし……」

「僕が飲ませるよ」


――そんな驚愕の発言をしたのは、


「アラウディ!?」


一番有り得ない人物…――アラウディだった。


「てめっ…どういう風の吹き回しだ…?」


Gが信じられないという顔で尋ねる。


「……君に話す義理は無いよ」

「んだと?」


アラウディの言葉にカッとなるG。
そんなGを…ジョットがなだめた――。


「G、止せ」

「だが………分かった」

「……アラウディ、本気なのか?」


Gの返事を聞いてから、アラウディを見るジョット。


「冗談で、こんな事は言わない」

「……そうか」


アラウディの真っ直ぐな目に、ジョットは納得した――。


「オレ達は部屋を出よう」


ジョットに促され、アラウディ以外は部屋を出た。
そして、部屋に残されたアラウディは…――。


「……勝手に死ぬ事は許さないよ」


スッ……。
そう言って薬を口に含み、彼女にキスをした――。


ゴク……。


「んっ……//////」


――アラウディが離れた瞬間…彼女が目を開けた。


「……ア…ラウディ、さ…ま……?//////」


まだ朦朧とする意識の中、アラウディを見る。
また――アラウディも彼女を見ていた……。



次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ