アラウディの…部下?
□私の日課編
7ページ/41ページ
【部下3!最強の人間として…】
「はぁ…ここって…訓練場……」
クールに案内されたのは……カミルの訓練場。
「クール、どうしてここに…?」
「わん! わん!」
クールが何かを口にくわえて走ってくる。
「何? それ……」
――ジャラ!
知火は、それをクールから受け取った。
すると――
「これ!! レイリオファミリーが着けてるブレスレット…!!」
レイリオファミリーは全員ファミリーの証として、レイリオファミリーの紋章が入ったブレスレットを着けている――。
それを、クールは犯人から奪い取ったようだ。
――…つまり…。
「あいつらが犯人…!」
「やっぱり、その犬が取ったのか」
「!!!!」
いつの間にか、レイリオファミリーの男が後ろに立っていた。
「あんた達が、カミルさんを殺したの?!!」
「ああ。あの男には、麻薬の取引現場を見られたからな」
「そ、そんな理由で殺したの!!?」
「当たり前だろ? あのボンゴレに言われたら、面倒だからな。……それより、真実を知られた以上…生かしとく訳にはいかねぇな」
拳銃を取り出す男…。
「!! クール…!!!」
――ヒュッ!
「!!」
知火は、ブレスレットを思いっきり投げ――…。
「ブレスレットを!!」
「!」
ダッ!
クールには、彼女の考えが分かったのか、ブレスレットを拾い――…走り出した。
「!! 待ちやがれ!!」
――…クールは凄い速さで駆けていく。
とても人間が追いつける速さではない。
……男は諦めるしかなかった。
「くそ!!……まぁいいさ。どうせ分からんさ」
「クール……」
「それより、今は…この女をどうするか…。そうだ…あの実験に使おう」
「!!」
実験…?!!
「少しの間、眠ってて貰うぜ」
「ん!!」
女である彼女が、男の力に勝てるはずもなく……眠らされてしまった――。
彼女の全ては……変わってゆく――…。