遊び!遊ぶ!遊べ!
□お使い編
1ページ/4ページ
【遊4≠今度こそ充電!】
「……………」
どうも。
昨日は姑人さんのせいで仕事が出来ませんでしたが、翌日の今日は仕事してます。
今朝、雲雀さんに言い渡された書類です。
抱きつきそびれて、またトンファー喰らったけど。
「……………」
仕事は仕事、真面目にしますよ?
何を隠そう、仕事や働き好き人間だからね!
でもさぁ……。
「……〜〜ダメだぁ! 雲雀さんに会いだい゛〜!!」
そう…すぐ隣の部屋には、雲雀さんが居るのだ。
だから、雲雀さんに会いたくて、会いたくて、会いたくて……以下省略。
「うぅ……でも…仕事を中途半端には出来ない…」
会うなら、きちんと終わらせてから。
きっと、この書類が終わってないと困る人もいるだろう。
…知らんけど。
「くっ……書類など、燃えてしまえー」
などと愚痴を吐きつつ、僕は書類を片付けていく。
やる事はやらねば!
「……………!!」
ブーブーブー。
と――畳の広い部屋に似合う、椅子はない机上で、僕のケータイのバイブが鳴った。
バイブって、机の上とかで鳴ると変な感じで、ビビるよね…。
「……メールか」
ケータイを開くと、メールが来たとの表示。
早速、見てみたら…。
「……ボス」
――現時点で、僕がボスと呼ぶのはディーノだけである。
ボンゴレに入ったのだから、綱吉さんがボスだろって?
確かに、そうなんだろうけど……僕は、何故か、綱吉さんをボスと呼べない。
理由は、よく分からないんだけどね。
まるで、歯の間に挟まって取れない食べカスみたいな。
「…………全く…心配性なんだから…」
メールを読むと、僕を心配するものばかり。
ご飯食べてるか、とか。
ちゃんと眠れているか、とか。
ケガや病気はしてないか、とか…。
来てから、まだ三日しか経ってないってーの!
てか、僕は幼稚園児か!
「本当に…あの人は…」
返事をしないと、ますます心配するだろうから、仕方なく返事を打つ。
じゃないと、「心配だったんだ!」とかいう理由で、日本まで来そう。
(今頃…イタリアは朝昼夜……どれだっけ…)
時差を、ぼんやりと考えながら打っていくメール。
もしかしたら、意味不明になってる間違い箇所があるかも。
「……よし。これでいいよね」
とりあえずの返事を打ち、送信しようとした時――
「入るよ」
愛しい人の声が襖の向こうから聞こえてきた――…。