遊び!遊ぶ!遊べ!
□晴れ来訪編
1ページ/3ページ
【遊5≠騒がしい日】
「きょっくげーん!!!!」
「ぶふぅっ…!!」
――…四日目の朝、執務室(和室なんだよ)にて、休憩のお茶を飲んでいた僕。
が、謎の奇声に飲んでいたお茶を吹いてしまった。
「あっつ…!!!」
昨日の二の舞いになってるよ!?
しかも、昨日、火傷した部分は一日で治るはずもなく…今だヒリヒリしている。
そこへ、気を付けながら飲んでいたお茶からの追い討ち――いや、トドメ。
「ノォォォ!!」
ズキズキと火傷部分が疼き出した。
おまけに、吹き出したお茶は僕の鎖骨辺りにかかっていて……。
「あぁぁ…!!」
スーツから覗いていた胸元部分のYシャツは濡れていた。
「あ! 赤くなってる!!」
二個だけボタンを外し、見てみれば、火傷に至らないだろうけど…赤くなっていた。
後で、草壁さんから薬を貰った方がいいかな――と考えた所で、僕は現実に戻ったのだ。
「誰よ!! 朝から奇声の大声を上げたのは!!」
スパン! と勢いよく襖を開け、廊下に出てみると――
「おぉ! お前が極限に、イタリアから来たというヒバリの新しい部下だな!!」
「……どちら様でしょう」
白い短髪、黄色のYシャツに黒スーツの長身男。
どうやら、この人が先程の声の主のようだ。
「俺の名は笹川了平!! 極限、ボンゴレの晴の守護者だ!!」
「! 晴の方ですか」
…無駄に声がデかいな。
話をしているだけで、耳が痛くなりそう。
もう少し普通に話してくれないだろうか。
「それで…笹川さんは、どのようなご用件で、此方に? 雲雀さんに、ご用でしょうか?」
「いや! 今日、任務から帰ってきたら、沢田が……」
――笹川さんは、綱吉さんと交した会話を教えてくれた。
『極限に帰ったぞ!!』
『お帰りなさい、お兄さん。報告書は?』
『ここにある!』
『ん、確かに。…あ、イタリアから、ヒバリさんの新しい部下が来たんで、対面しておいて下さい』
『了解した! で、その部下は、どこに?』
『ヒバリさんのアジトの方で仕事してます。名前は…火野春桜、女です』
『そうか! では、早速、会ってくる!!』
――と言って、一目散に、ここへ走ってきたとのコト。
「…そうでしたか」
「これからは仲間なのだからな! 早く会っておきたかったのだ!」
「あ、ありがとうございます…」
嬉しいけど……奇声は止めて欲しい…。