詩。

□虹
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虹を見たんだ
雨が降った後
とても綺麗なやつ

どこから伸びてるんだろう
そんな事が知りたくなって
『やめておけよ また雨が降るぞ』
大人のような事を言う
自分の声無視して 走り出した

いつになっても 追いつかなくて
いつまでたっても もがいてて
結局 見てるだけで
消えちゃったんだ


下を向いて 歩いてるんだ
消えちゃったのが 辛くて
灰色の水たまり
映った自分の顔見て
唇噛みしめた
きっと また
雨が降る予感がしたから

ぽつり ぽつり
だんだん間隔狭まる 雨の音
いつも こんな風に
なぐさめるように 降りしきる
いつだって こんな風に
悲しさとか 悔しさとか
全部 洗い流すように


虹を見たんだ
もう消えちゃったけど
とても綺麗なやつ

でも 雨が降ったから また
虹が見えるんだ
前のと比べられないくらい
綺麗なやつ
だから また 追いかけるんだ
今度こそ
消えてしまう前に






→裏話。笑
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