☆ハボアイ本棚☆
□The night duty
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「ハボックー!!!!」
「はいぃぃっ!!!!」
とある昼下がり。
この部屋の主であるマスタング大佐の怒りのこもった声が響き渡りました。
「なんだこのフザけた報告書は!?」
「そんな!一生懸命書いたんですよ!?」
少尉が提出した報告書を机に叩きつけて
「“一生懸命”書かなくていい。手抜きでも構わん。だからもっと分かりやすく書け!これじゃさっぱり分からん」
まだ鋼のの報告書の方が幾分マシだ、と頭を抱えてしまいました。
「大佐、エドワードくんよりヒドイなんて。いくらなんでも少尉が可哀相ですよ?」
一応私の彼氏なんですから、というのは心の中で…
鋼の錬金術師ことエドワードくんの報告書は…
はっきり言ってヒドイ。
初めて見せてもらった時は何てコメントしていいものか困ったくらい。
まぁ子供の書いたものだし、大佐も仕方ないと思っているんでしょうけど。
それに…
大佐はエドワードくんに甘いから。
「ほぅ中尉。そう言うなら見てみたまえ」
そう言って差し出された書類を受け取り
「失礼します」
ざっと目を通してみました。
「これはっ!」
ひどい…
「私がエド以下だというのに異存は?」
「……。ありません」