☆ハボアイ本棚☆

□sweet☆sweet
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何だか妙に視線を感じる。
仕事柄、気配とか視線には敏感なのだ。
さっと周りを見渡すと








――あいつか








こっちを見てる…っつーかガン見してる野郎を見つけた。
俺を見てるわけではない。
奴が熱い視線を送っているのは

「これ美味しい♪」

俺の隣でホント美味そうに飯と酒を堪能している、リザ・ホークアイ中尉だ。
視線を送ってくる男は奴だけではない。
この会場に入ってからずっと、彼女は野郎共の視線を集めているのだ。
それもそのはず。
彼女はいつもの軍服じゃない。
大きく胸の開いた、更に太もものあたりから大胆なスリットが入った超セクシーな赤いドレスを着てる。
一応彼女の恋人である俺でさえ、目のやり場に困ってしまうくらいなのに…
加えて彼女はもともと美人ときてる。
これで人目をひかないわけがないだろ?
しかし本人は全く気付いていない。
いや、彼女だって軍人。
役職なんて俺より上だ。
気付いているのかもしれない。
でも完全無視。

「ねぇ、あなたもいただいたら?なかなかこんなご馳走口にできないでしょう?」

そう言って、料理ののった皿を俺に差し出す。
ホント美味そう。

「じゃあ…遠慮なく」

料理に手を伸ばそうとした時だった。

「あの…」

さっきから中尉を見ていた男の1人が声をかけてきたのは。


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