青エクNovel
□七夕
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勝「はぁ?!中3にもなって短冊なんか誰が書くかボケェッ!!」
、、、、、、、それは志摩も同じ意見だった。
いつも通っている中学校にて。
今日は7月7日、つまり七夕な日だ。
そんな七夕に、いきなり教師がこう言い出したのだ。
教「お前らは受験も近いし子供でいられんのももう少しなんやから、中学の最後くらい短冊でも書いたらどや?」
最初は勝呂と同じような意見で、反対している生徒達が多かった。
それはそうだ。なんでそんな恥ずかしい事をしなくてはいけないのか。
だが、やがて教師が卒業に向けてのしみじみとした話をすると、、、、、何とも単純なことに大体の生徒が
゛みんなの願いをかいた短冊を書こう゛
とゆう意見でまとまってしまったのだ。
志「まあ、、、てきとーにやればええんちゃいます?」
志摩が言うと、勝呂は怪訝な顔を見せる。
勝「そないなこと言うたって、、、、、俺らは小3かっちゅーねん」
今だ納得いかない勝呂を尻目に、早速短冊が生徒達に配られていく。
志「う〜〜ん、、、、ここはやっぱ゛女の子にモテモテ゛にするべきやろか?」
志摩はペンを手に持つと書くことを考え始める。
こうゆう事は、最初恥ずかしがっていても意外と楽しいものだ。
いつしか周りの生徒達も短冊にペンを走らせたり、友達同士で会話に花を咲かせていた。
そんな中勝呂は、机に突っ伏して寝ようかとも思った。
が。志摩がしつこく話かけてくるせいで、どうにも眠れそうにない。
勝「(仕方ないわな、、、、)」
やっとやる気になった勝呂は重い動きでペンを持つと、細い短冊にスペースいっぱいの大きい字で「願い」を書き始める。
――――――――勝呂が書いた願いは、勝呂自身が馬鹿にされる理由でもある。それゆえに、書くのを一瞬戸惑った。
でも、やっぱり変える事はできなくて―――――――
願いを、書ききった。
それに気付いた志摩は勝呂の短冊を見て、あろうことか盛大に吹き出した。
志「ぷっは!!!!七夕のお願いまでそれですか!!」
手で机を叩きながら志摩は笑う。
勝「別にええやろが!!」
志「こんなんちょっとした行事なんやからガチの願いなんて書かんでもええんですよぉ?」
短冊を手で弄びながら志摩は言う。
だが、勝呂は至って真面目に答えた。
勝「、、、他に願いなんてないだけや。」
いつの間にか騒がしくなっている教室の中で、その声が志摩にはやけに澄んで聞こえた。
志「、、、せやな。俺は坊のそうゆうトコが大好きですよ!」
勝「とか言いながらお前はどーせ女がらみのことばっか書くんやろ!?」
志「さあ〜、どうですやろ?」
教「みんなー!書き終わったら恥ずかしがらずに笹に吊すんやでー!」
『悪魔を倒す 勝呂竜士』
『悪魔を倒す!! 志摩廉造』
おわれ!