頂き物 book

□『お花夫婦流 休日の過ごし方』
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「ルート〜 暇だよー遊んで遊んでぇ〜」


休日の昼下がり、
俺は部屋の掃除をしていたのだが
突然フェリシアーノが訪ねてきて
さっきから「暇だ」と連呼している。



「…残念だが、生憎俺は今掃除中だ。
遊ぶなら後でな」


「え〜 掃除なんかしなくても
ルートの部屋、充分キレイじゃん」



「…! ……そ、そうか?」

「うん!毎日やらなくても
当分散らかったりしなそうだよ!」


部屋を「キレイ」だと言われ
当然悪い気はしない。


そうか、
だったら別に毎日やらなくても
1日くらいはのんびりしてもいいか。



「…フェリシアーノ、
今なら遊んでやっても構わんぞ」


「え、本当!?やったああ」
フェリシアーノの表情がぱあっと一気に
明るくなった。


「で、一体何をするんだ?」


「…えーとねぇ、
……シ、シエスタ!!」


「はあ!?シエスタァ!?
何だ、ただの昼寝じゃないか!!」


そんな事は1人でも出来るだろう!と
つい勢いで怒鳴ってしまった。


「う〜…
そんなに怒らないでぇ〜
俺はルートが仕事で疲れてると思って…」

涙目で訴えてくるフェリシアーノ。
そうだ、
コイツはいつも思わず反論したくなる
発言をするが、小さくも何らかの
意味があっての発言だ。




「はぁ… そうか。
…いつもいつも怒鳴って
ばかりで悪いな」



「全然平気だよ!
…それに怒鳴られる大半の理由は
大体俺が悪いんだもん」


にこにこと
笑顔で嬉しそうに話す。

本当にコイツは
人に嫌われる要素がなさそうだ。



「だが… お前はいいのか?
寝るだけだぞ…?」


「いいのいいの!
俺、ルートとシエスタしたくて
来たんだから!」



「……そうか」
ますます意味が分からん。

散々「暇だ」と言っていたのに
寝るだけって何だ。






…とりあえず、
シエスタを始めようと思う。








ウケトメテッ!( ゚∀゚)⊃≡□

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