ろんぐ
□第4話
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「違うの??今朝の私たちの会話聞いてそんなに動揺してるのに??」
「!!」
自分がいたのに気づかれていた。
それよりも、己の心情を当てられたことに動揺が隠せない。
「べつに……」
ふいと顔を背ける。
「素直でよろしい。ま、安心しなって。これからこのひとみサマが手伝うから」
任せて。と胸を張る姿はどこからみても不安になるものだった。
「…なにもしなくていいから。自分のことは自分でどうにかするから」
そう言ってハオは教室に戻っていった。
ハオは気付いていないだろうが、この時ひとみの言葉を否定しなかった。
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